モハメド・ウルド・ガズワニ

モハメド・ウルド・シェイク・モハメド・アハメド・ウルド・エル＝ガズワニ

モハメド・ウルド・シェイク・モハメド・アハメド・ウルド・エル＝ガズワニ（Mohamed Ould Cheikh Mohamed Ahmed Ould el-Ghazouani、1956年12月4日 - ）は、モーリタニアの軍人であり、政治家です。2019年よりモーリタニアの第5代大統領を務めています。また、元国家安全保障局長官であり、2024年度のアフリカ連合総会議長も務めています。

経歴

1956年、当時はフランス領西アフリカだったアサバ州ブムテドで誕生しました。1970年代後半にモーリタニア軍に入隊し、入隊中に学士号と軍事学修士号を取得しています。

ガズワニ大統領は、ムハンマド・ウルド・アブデルアズィーズ大統領の最側近として、2005年にはマーウイヤ・ウルド・シディ・アハメド・タヤ大統領、2008年にはシディ・モハメド・ウルド・シェイク・アブダライ大統領を国家最高評議会のメンバーとして国外追放しました。これは、モーリタニアの政治において重要な役割を果たしていたことを示しています。

2018年10月には、ムハンマド・ウルド・アブデルアズィーズ大統領によって国防大臣に任命されました。そして、2019年1月の大統領選挙で大統領に当選し、モーリタニアのリーダーとしての地位を確立しました。

大統領就任後、2020年7月9日には、アブデルアズィーズ前大統領の財政問題に関する調査を実施しました。その結果、石油収入、国有財産の売却、国営企業の清算において不正が発覚しました。同年8月にはアブデルアズィーズ容疑者を逮捕し、2021年3月11日にはアブデルアズィーズ容疑者を含む元側近10人を起訴しました。この一連の行動は、汚職撲滅に向けた強い姿勢を示すものとして評価されています。

2024年2月17日、アフリカ連合総会にて当年度の総会議長に選出されました。また、同年6月29日に行われた大統領選挙では56％以上の得票率を獲得し、再選を果たしました。これにより、ガズワニ大統領のリーダーシップに対する国民の信頼が改めて示されました。

私生活

ガズワニ大統領はイスラム教徒であり、医師のマリアム・ミント・モハメド・ヴァデル・オールド・ダーと結婚し、5人の子供をもうけています。家族を大切にする姿勢は、国民からの支持を得る一因となっています。

ガズワニ大統領は、軍人、政治家としてモーリタニアの発展に大きく貢献しており、今後もそのリーダーシップに期待が寄せられています。

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