モハメド・サラー

モハメド・サラー

モハメド・サラー（Muhammad Salah）は、1992年6月15日にエジプトで生まれたサッカー選手で、現在はプレミアリーグの名門リヴァプールFCに所属しています。ポジションはフォワードであり、エジプト代表としても活躍しています。特にプレミアリーグにおいてアフリカ人選手として最多得点を誇る記録保持者として知られています。サラーの名前は日本では「モハメド・サラー」として広まっていますが、アラビア語の発音では「محمد صلاح」となります。

経歴

サラーはエジプトのニグリィグで育ちました。彼の家族は経済的に恵まれ、両親は役所に勤務し、ジャスミンの輸出に関わるビジネスも行っていました。サッカー熱のある少年時代、彼は14歳のときに学校を退学し、カイロのクラブアラブ・コントラクターズに通うために、往復で10時間かけてバスを乗り換える生活を送りました。

プロキャリアは、エジプトのアラブ・コントラクターズSCでスタートし、2012年にはスイスのFCバーゼルに移籍。そこでは即座にレギュラーとして出場し、2012-13シーズンのヨーロッパリーグではチェルシー相手に重要なゴールを決めています。

2014年にはチェルシーFCに加入し、このチームでは初のエジプト人選手となりましたが、出場機会は限られ、2シーズンで19試合、2ゴールにとどまりました。サラーはその後、ACFフィオレンティーナでのレンタル移籍を経験し、得点能力を発揮しました。シーズン終了後、フィオレンティーナとのトラブルを経て、2015年にはASローマに加入し、大きな成績を残しました。

リヴァプールでの功績

サラーは2017年にリヴァプールFCに移籍し、瞬く間にリーグの中心選手となります。 debut matchではゴールを決め、最初のシーズン（2017-18シーズン）には31得点を記録し、プレミアリーグの得点王に輝きました。さらに彼は、チャンピオンズリーグでも抜群のパフォーマンスを見せ、リヴァプールの決勝進出にも貢献しています。

2018年のチャンピオンズリーグ決勝では怪我により交代するハプニングもありましたが、個人的には数々の記録を打ち立てました。2019-20シーズンには優勝に貢献し、この年も高い得点率を維持しました。サラーは2022-23シーズンには史上最速のハットトリックを記録し、リヴァプールのクラブ最多得点選手となるなど、その活躍は止まりません。

代表キャリア

エジプト代表としても重要な役割を果たしており、2012年にはロンドンオリンピックに出場し、フル代表としても多くの国際試合に出場。2018 FIFAワールドカップではエジプトの出場を支えた選手の一人として、特にコンゴ共和国戦での活躍が目立ちます。また、2022年のアフリカネイションズカップでは準優勝の成績にも貢献しています。

個人の影響力

サラーはその国際的な影響力とともに、母国エジプトではスター選手として絶大な人気を誇ります。特に2018年の大統領選挙では、サラー自身が立候補することはありませんでしたが、数十万票の支持を集めました。その功績から、エジプト社会においてもスポーツを通じた象徴的存在として認識されています。

モハメド・サラーは、エジプトの誇りであり、サッカー界での成功を収めるだけでなく、文化的アイコンとしても多くの人々に影響を与え続けています。

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