モヒカン故郷に帰る

モヒカン故郷に帰る

『モヒカン故郷に帰る』は、2016年に公開された日本のコメディ映画です。監督は沖田修一が務め、主演には松田龍平が起用されています。物語は、瀬戸内海に浮かぶ架空の小さな島「戸鼻島」が舞台となり、2015年4月には広島で撮影が行われました。この映画ではデスメタルバンドのボーカルを演じる松田龍平が、初めてモヒカン頭を体験し、デスヴォイスで歌う姿が特徴的です。

ストーリー概要

物語の主人公は、田村永吉という名の若いバンドマンです。彼は長い間、故郷を離れて過ごしていましたが、恋人を妊娠させたことをきっかけに、結婚の報告をするために7年ぶりに島に帰ることになります。永吉は懐かしい故郷に足を踏み入れ、家族との再会を果たしますが、実家の父、田村治との間には意見の食い違いがあり、激しい喧嘩が勃発します。

その後、家族が集まる中で行われた結婚祝いの大宴会ですが、突然、田村治が倒れてしまい、末期癌であることが判明します。この出来事をきっかけに、永吉は自らの思いと父親の願いを果たすために奮闘する姿が描かれていきます。家族間の葛藤と温かい絆、そして彼らが寄り添う中での人生の選択が物語の主軸となっています。

キャストと役柄

• - 田村永吉（松田龍平）：デスメタルバンド「断末魔」のボーカル。実家の酒屋を経営しており、父の強い影響を受けた名前を持つ。
• - 田村治（柄本明）：永吉の父。矢沢永吉の熱烈なファンであり、長年吹奏楽部のコーチを務めている。音楽に対する熱意は強く、家族への想いも深い。
• - 会沢由佳（前田敦子）：永吉の恋人でネイリスト。彼女の存在は永吉にとって大きな支えとなっています。
• - 田村春子（もたいまさこ）：永吉の母で、広島カープの熱烈なファン。
• - 田村浩二（千葉雄大）：永吉の弟。家族の中での役割や立場に悩む姿が描かれています。
• - 竹原和夫（木場勝己）：島の医者で、治の病状や治療について助言をする存在。
• - 会沢苑子（美保純）：由佳の母。
• - 野呂清人（小柴亮太）：吹奏楽部唯一の男子部員。
• - 清水（富田望生）：吹奏楽部の部長。

スタッフと受賞歴

映画は沖田修一が監督・脚本を手がけ、主題歌には細野晴臣の「MOHIKAN」が使用されています。撮影は広島フィルムコミッションの協力を受け、地域の魅力を余すところなく映し出しています。また、映画は第18回ウーディネ極東映画祭にて観客賞と批評家賞を受賞するなど、高い評価を得た作品です。

関連商品

本作は、特装版や通常版のBlu-ray及びDVDが販売されており、特典映像や解説書が付属しています。また、映画公開を記念したDVDやLINEスタンプも登場し、ファンの間で親しまれています。

まとめ

『モヒカン故郷に帰る』は、家族との絆や人生の選択に焦点を当てた心温まるコメディ映画です。松田龍平の斬新な役柄や、豪華なキャスト陣の演技が見どころとなっています。

もう一度検索