モモ子シリーズ

モモ子シリーズ

モモ子シリーズは、1982年から1997年の間にTBSが制作した単発テレビドラマの人気シリーズです。主演を務めた竹下景子は、当時「お嫁さんにしたい女優No.1」として広く知られ、主人公のソープランド嬢という独特な役どころで注目を浴びました。シリーズ全体の脚本は市川森一が担当し、演出を堀川とんこうが行いました。

このシリーズは、毎回ユニークな企画が盛り込まれており、視聴者を惹きつける面白さを持ちながら、社会的なテーマも扱っています。そのため、際どい内容にも関わらず多くの賞を受賞するなど、高い評価を得てきました。共演者も非常に多彩で、蟹江敬三や小野武彦などの人気俳優が各話に登場し、物語を彩ります。

シリーズ初作『十二年間の嘘』では、佐藤慶や根岸季衣、蟹江敬三らが共演し、1982年度の芸術祭テレビドラマ部門で優秀賞を受賞しています。この成功は、その後の作品にもつながり、続編が制作される基盤となりました。

作品一覧

1. 『十二年間の嘘 乳と蜜の流れる地よ』 (1982年11月13日)
2. 『聖母モモ子の受難』 (1983年9月24日)
3. 『スキャンダル黙示録』 (1985年1月30日・2月6日)
4. 『グッバイ・ソープガール』 (1986年7月2日)
5. 『サザエ・ロード巡礼』 (1987年6月17日)
6. 『芸者モモ子の復活』 (1989年10月30日)
7. 『モモ子の罪と罰 恋追いかけて信州路』 (1990年12月3日)
8. 『最後の審判 あのソープ嬢が欲と利権の老人ホームで巨悪を相手に大暴れ!』 (1997年5月26日)

このようにモモ子シリーズは、竹下景子の魅力と市川と堀川による上質なストーリーテリングが融合し、視聴者に深い印象を与え続けました。2002年には、市川、竹下、堀川の3人が出演する特別番組『特別対談「モモ子を語る」』が放送され、 fansの間で再び注目を集めました。さらに、2006年には第1作目『十二年間の嘘』にスポットを当てた公開セミナーも開催され、ドラマ制作の裏側や当時の視点についての深い洞察が提供されました。

現在、モモ子シリーズは映像ソフトとしては販売されていませんが、CS放送や有料動画配信サービスのU-NEXTなどで再放送や視聴が可能です。このように、時を経てもなお、人々の中で息づいている作品群です。シリーズの持つ独自の魅力と深みは、今後も多くの人々に親しまれていくことでしょう。

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