小野武彦

小野 武彦（おの たけひこ）

小野武彦は1942年8月1日、東京都狛江市に生まれた日本の俳優、声優である。彼の本名も小野武彦であり、かつては「黒木進」としても知られていた。彼は玉川学園小学部から高等部を卒業し、玉川大学文学部に入学したが中退。一時は不動産業に転職することを考えた時期もあったが、俳優としての道を選び、現在まで活動を続けている。

初期のキャリア

小野は俳優座養成所の15期生として学び、その後文学座に入団。1960年代の終わりから脇役としてテレビドラマへの出演が始まり、特に1970年代に入ると倉本聰脚本の作品に多く出演することで知名度を上げた。彼がレギュラーを務めた番組には『勝海舟』や『前略おふくろ様（第2シリーズ）』などがある。

1980年代には再び脇役が多くなるが、1990年代には三谷幸喜作品や『踊る大捜査線』などのヒット作に出演し、特に『踊る』シリーズでは北村総一朗や斉藤暁と「スリーアミーゴス」と称して活動するなど、幅広い活動を展開した。2000年代に入ると『科捜研の女』において長期レギュラーとして名を馳せ、斉藤とは7年間共演した。

近年の活動

2010年にはシス・カンパニーに移籍し、2023年には映画『シェアの法則』で作品としては初めて主演を務めた。57年の芸歴を持つ彼が初めて主演を果たすというのは、彼のキャリアの中で特筆すべき出来事だろう。

人物背景

小野は演劇関係者から「大ベテラン」として認められる存在であり、様々な役柄をこなしてきた。私生活では、長女の誕生直後にはスランプに陥り、一時は引退も考えていたが、倉本聰からのオファーがきっかけで再起を果たす。その後も多くの作品で活躍し続ける。

祖父は読売新聞の文化部長を務めた小野金次郎で、彼は有名な人物の通訳もしていた。小野は妻と二人の娘がいる家庭人でもある。

主な出演作品

小野の出演作品は、テレビドラマ、映画、舞台など多岐にわたる。テレビドラマでは、NHKの大河ドラマ『勝海舟』や『独眼竜政宗』を始め、数々の人気シリーズに出演。『踊る大捜査線』シリーズでは袴田健吾を演じ、映画版でも複数回顔を見せた。

映画としては『情炎』や『踊る大捜査線』シリーズ、また最近の『シェアの法則』など、キャリアの中で数多くの作品に携わっている。舞台にも精力的に出演しており、さまざまな作品で自らの芸術を磨いてきた。

終わりに

小野武彦は、豊かな経験と幅広い演技力を持つ俳優であり、今後も新たな挑戦を続けていくことでしょう。彼のこれまでの功績は多くのファンに愛され、これからもその存在感を確かめながら、様々な作品に顔を出してほしいと思います。

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