モラエス通り

徳島県徳島市伊賀町に名付けられた「モラエス通り」は、異国情緒と歴史が息づく特別な場所です。この通りの名前は、かつてこの地に暮らしたポルトガルの外交官、ヴェンセスラウ・デ・モラエスに由来します。

モラエスは、1913年（大正2年）から1929年（昭和4年）までの16年間、この静かな通りで生活を送りました。1975年（昭和50年）11月1日、彼の旧居跡（伊賀町3丁目）を含む伊賀町1丁目から3丁目が「モラエス通り」と改名され、その功績が讃えられるようになりました。通りは徳島市のシンボルである眉山の麓に位置し、豊かな自然に囲まれた住宅街の中にあります。

モラエス通りを歩くと、数々の名所に出会えます。通りの起点には、由緒ある瑞巌寺が佇んでいます。1998年（平成10年）には、モラエスを顕彰するために旧居跡前にモラエス像が建てられ、彼の文学と異文化交流への貢献を偲ぶことができます。また、モラエスの墓所である潮音寺も通り沿いにあり、静かに彼の魂が眠っています。

その他にも、観音寺、光仙寺といった寺院、忌部神社、八幡神社、金刀比羅神社、徳島眉山天神社などの神社が点在し、歴史と信仰の深さを感じさせてくれます。

眉山山頂には、モラエス館があり、モラエスを顕彰する記念館として、多くの観光客が訪れます。館内にはモラエス旧居の書斎が再現されており、彼が過ごした空間を追体験することができます。モラエスの思想や生き方に触れることができる貴重な場所です。

モラエス通りは、単なる観光地ではなく、モラエスの人生と業績を称え、異文化理解を深めるための場所です。この通りを歩けば、モラエスが愛した徳島の風景と、彼が追い求めた異文化との出会いを追体験できるでしょう。

モラエス通りにある主な名所

潮音寺（モラエス墓所）
観音寺
光仙寺
瑞巌寺
モラエス旧居跡碑前
忌部神社
八幡神社
金刀比羅神社
徳島眉山天神社

関連項目

モラエス館 - 眉山山頂に位置する記念館。モラエス旧居の書斎を再現。
* ポルトガル・レイリア大通り

モラエス通りは、歴史と文化、そして自然が調和した魅力的な場所です。徳島を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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