モロッシア共和国

モロッシア共和国の概要

モロッシア共和国（Republic of Molossia）は、独特な魅力を持つミクロネーションであり、アメリカ合衆国ネバダ州デイトン近郊に位置しています。1999年にケビン・ボーによって設立され、彼が自ら大統領となりました。この国の標語は「Nothing Ventured, Nothing Gained」（冒険しなければ何も得られない）であり、国歌は「Fair Molossia is Our Home」（美しきモロッシアは我が故郷）とされています。

歴史的背景

モロッシア共和国の起源は、1977年にまで遡ります。当初、ボーと友人のジェームズ・スピルマンが「グランド・ヴルドシュテイン共和国」を建国したことが発端です。その後、1999年にボーが新たにモロッシア共和国を宣言し、現在の体制が整いました。地域名の「モロッシア」はスペイン語で「小さな岩山」を意味していますが、古代ギリシャの氏族とは無関係です。

領域と構造

モロッシアの総面積はおよそ9,956平方ロイヤルノートン、すなわち約0.025km²です。主な領域である「ハーモニー州」は、ボー家が所有する約1エーカーの土地に位置し、モロッシアの首都であるバウストン（Baughston）がここに設置されています。また、「保護領ニューアントリム」はペンシルバニア州にあり、モロッシアの最大の領土となっています。

宇宙に対する領有権の主張も印象的で、モロッシアは金星の一部である「ヴェスペリア」と北大西洋に位置する「ネプチューン・ディープ」に対して領有権を主張しています。ただし、国際宇宙条約に則れば、その主張は法的には無効とされています。

政治体制

モロッシアは下院と州の設置を憲法で規定しており、大統領であるボーが外交や国防の権限を持っています。国内は戒厳令が施行され、常に外部の脅威から守る体制が整っています。一方で、モロッシアが国として認められているわけではなく、外交関係を持つ国家も存在しません。

各種サービスと観光

モロッシア内で機能する郵便サービスにおいては、シンデレラ切手が生産されています。また、観光には事前の予約が必要で、特定の物品の持ち込みは禁止されています。訪問者はアメリカのビザを持っている必要があり、パスポートの提示が推奨されているものの、実際には必須ではありません。

まとめ

モロッシア共和国は、アメリカ合衆国の一部として存在し、独自の文化と体制を持つユニークなミクロネーションです。ケビン・ボーによる指導のもと、彼らは主権国家としての存在感を発揮しつつも、周囲の国々と異なる独自のアプローチを取っています。

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