モンスターハンター オラージュ

モンスターハンター オラージュ

『モンスターハンター オラージュ』は、漫画家・真島ヒロ氏によって描かれた漫画作品です。講談社の『月刊少年ライバル』にて、2008年から2009年にかけて連載されました。カプコンの人気ゲーム『モンスターハンター』シリーズを原作としつつ、独自のストーリーとキャラクターが展開されるのが特徴です。

概要

本作は、『モンスターハンター』の世界観をベースにしていますが、ゲームとは異なるオリジナルの設定が数多く盛り込まれています。独自の武器やモンスターが登場し、ゲームファンだけでなく、漫画ファンも楽しめる作品となっています。

タイトルにある「オラージュ（ORAGE）」とは、フランス語で「嵐」を意味します。

あらすじ

物語は、主人公であるシキ・リュウホウが、師匠の夢であった「輝龍ミオガルナ」の封印（討伐）を目指す旅に出ることから始まります。シキは、封印のハンターとしての使命を背負い、様々な困難に立ち向かいます。

登場人物

主要人物

シキ・リュウホウ:
本作の主人公。封印のハンターの称号を持ち、ミオガルナ討伐を夢見ています。風属性の双剣「双風刃【颪】」を愛用し、後に強化を重ね「双風刃【嵐】」、「双風刃【神嵐】」へと進化させます。楽天的で能天気な性格ですが、狩りの知識は乏しいという一面も持ち合わせています。幼い頃に故郷を失い、師匠であるグレリィに引き取られました。

アイリィ・ジェスカー:
アカマーヤの街のギルドで働くハンターで、グレリィの娘。太刀「鉄刀【神楽】」を武器とし、後に「斬破刀」、「鬼神斬破刀」へと強化します。男勝りで強気な性格ですが、お化けが苦手という可愛らしい一面も。過去の出来事から仲間を信じられなくなっていましたが、シキやサクヤとの出会いを通して、再び仲間を信じる心を Regained します。

サクヤ:
武器職人の少女。デルマイオスによって両親を失い、その仇を討つことを目標としていました。当初は片手剣を使用していましたが、デルマイオス討伐後はライトボウガン「ジャスティスショット」を愛用し、後に「ベルティネス」に強化。おとなしい性格ですが、巨乳であることにコンプレックスを感じています。シキやアイリィと共にミオガルナ討伐の旅に出ることを決意し、パーティの参謀として活躍します。

クーロン・ベルーサス:
ガンランス「近衛隊正式銃槍」を武器とするハンター。当初は猟団「地獄の猟犬」のリーダーでしたが、シキに敵対心を抱き、単独で行動するようになります。ギルドのルールを無視してモンスターを狩り始め、シャドウと手を組むことになりますが、最終的にはシャドウの不正を暴き、ミオガルナを追います。

ギルド関係者

カーク:
王立古生物書士隊に所属する書士官。シャドウの存在を知っており、シキ達の冒険を記録し続けます。彼の死後、「ORAGE SAGA」として物語が出版され、未来のハンター達へと読み継がれることになります。

ゴードン:
ハンターズギルド密猟対策課に所属する男。アイリィが再び過ちを犯さないか調査するため、ハンターを装い行動します。

その他

グレリィ・ジェスカー:
シキの師匠であり、アイリィの父。シキに封印のハンターの資格を譲り、ハンターとしての修行を積ませました。

シャドウ:
裏で密猟や武器の開発を行っている。シキに恨みを抱いており、クーロンを利用してシキを陥れようとします。

テリー:
サクヤの父親。デルマイオスによって命を落としました。シキの双剣「颪」を製造した人物でもあります。

モンスター

ミオガルナ

デルマイオス

ナコ・アグール

ギルクゥザ

書籍情報

単行本は全4巻で、それぞれ通常版と限定版が発売されました。限定版には、キーホルダーやコインなどの特典が付属していました。

1巻: 2008年8月4日発売
2巻: 2008年12月4日発売
3巻: 2009年4月3日発売
* 4巻: 2009年8月4日発売

2013年には新装版も発売されています。

評価

『モンスターハンター オラージュ』は、ゲームの世界観を活かしつつ、オリジナルのストーリーとキャラクターが魅力的な作品です。真島ヒロ氏の描く迫力のある戦闘シーンや、キャラクター達の成長と絆は、多くのファンを魅了しました。

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