モンスター・コレクション

モンスター・コレクション（モンコレ）とは

モンスター・コレクション（通称：モンコレ）は、グループSNEが開発したトレーディングカードゲーム（TCG）です。1997年に富士見書房から発売され、その後、モンスター・コレクション2、モンスター・コレクション・トレーディング・カード・ゲーム（MONSTER COLLECTION TRADING CARD GAME）と展開されました。販売元はブロッコリーを経て、ブシロードが取り扱っていましたが、2014年にグループSNEとKADOKAWAに権利が返還されています。

TCGブームの中で登場したモンコレは、安田均氏が総指揮を執り、開発されました。他のTCGとは異なり、3×4マスのフィールドに地形カードを配置し、ユニット（モンスター）を召喚して敵の本陣を制圧する陣取りゲームという特徴があります。ユニットには火、水、土、風、聖、魔の6つの属性があり、それぞれに特性があります。また、ユニットに装備させるアイテムや、戦闘中に使用できる消耗品、儀式魔法、地形など、多彩なカードが存在します。

モンコレは、TCGだけでなく、小説、コミック、アニメ、ボードゲーム、TRPGなど、様々なメディア展開が行われました。特に小説はTCGの発売に先行してシリーズが開始され、世界観を広げる役割を果たしました。CLAMPやいのまたむつみなどの有名イラストレーターがカードイラストを手がけており、その美しいイラストも人気の理由の一つです。

2008年にはブロッコリーとのタイアップで新カードセットが発売され、2009年には本格的に商品展開が再開されました。その後、ブシロードが販売元となり、新たな展開を見せましたが、2014年に販売委託契約が満了し、グループSNEとKADOKAWAに権利が返還されました。

ゲームのルール

準備

50枚のカードでデッキを構築（同名カードは3枚まで）
各プレイヤーはデッキとサイコロを用意
自軍領土5に本陣を配置
手札上限6枚までカードを引く

ゲームの進行

先攻と後攻が交互にターンを行う
敵本陣への進軍成功で勝利
山札切れは敗北とならないが、膠着状態の場合は判定
敵軍領土にユニットが多い方が判定勝ち、同数の場合は引き分け

ターンの流れ

1. 第一手札調整フェイズ：不要なカードを捨て、手札上限まで補充（先攻1ターン目はなし）
2. メインフェイズ：以下の行動が可能
地形配置：ユニット配置のための道を作る
ユニットの進軍：1ターンに1度、ユニットを移動。敵ユニットがいる場合は戦闘
装備品の持ち替え：同じ地形のユニット間で装備品を交換
儀式スペルの使用：プレイヤーやユニットに影響を与える
普通召喚フェイズ：ユニットカードを戦場に出す
3. 第二手札調整フェイズ：第一手札調整フェイズと同様
4. ターン終了宣言

戦闘の流れ

1. 即時召喚：進軍側、守備側の順に行う
2. 隊列変更：進軍側、守備側の順に行う
3. 先攻・後攻決定：サイコロで決める
4. 攻撃：先攻プレイヤーが攻撃、戦闘スペル、アイテムを使用
5. 後攻：ユニットが残っていれば後攻プレイヤーの行動
6. 同時攻撃：同じ値の場合、すべての特殊能力を失い、カード表記の攻撃力と防御力のみで攻撃
7. 戦闘終了

カードの種類

ユニットカード：モンスターや人間を表すカード。種族、属性、レベル、攻撃力、防御力、進軍タイプなどの情報を持つ。
アイテム（消耗品）カード：ユニットの能力を消費して効果を発揮する魔法の道具。戦闘中に使用し、使用後は破棄。
アイテム（装備品）カード：ユニットに装備され、効果を発揮し続ける魔法の道具。使い捨てではない。
戦闘スペルカード：ユニットのスペル枠を消費して発動する魔法。戦闘中に使用し、使用後は破棄。
儀式スペルカード：特定の条件を満たして使用する強力な魔法。使用後は破棄されるものと、効果を発揮し続けるものがある。
地形カード：ユニットが存在できる地形を表すカード。ユニットのレベル合計に制限がある場合がある。
召喚術師カード：デッキやゲームルールに影響を与えるカード。デッキ枚数には含まれない。

カードセット

モンスター・コレクションは、様々なカードセットが発売されています。各セットにはテーマがあり、新しいユニットやアイテム、スペルなどが追加されます。

代表的なカードセット
モンスターコレクション
古代帝国の遺産
魔導士の黙示録
空中庭園の降臨
黄金樹の守護者
太陽王の覚醒

レギュレーション

モンコレには、レギュレーションが存在し、デッキに組み込めるカードプールが異なります。公式大会では、レギュレーションが定められており、使用できるカードが制限されます。

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