モンテフェルトロ家

モンテフェルトロ家は、13世紀から16世紀初頭にかけて、イタリアのウルビーノ地方を支配した名門貴族です。その歴史は、1154年にモンテフェルトラーノ1世がモンテフェルトロ伯に叙任されたことに始まります。その後、ボンコンテ1世がウルビーノ伯を兼ねるようになり、一族は勢力を拡大していきました。

15世紀に入ると、モンテフェルトロ家は更なる飛躍を遂げます。1443年、オッダントーニオ2世がウルビーノ公に任命され、一族は公爵位を得ました。これにより、モンテフェルトロ家はウルビーノの支配者としての地位を確立し、その後の繁栄の基礎を築いたのです。しかし、その支配は長くは続きませんでした。

1508年、グイドバルドが男子後継者を残さずに亡くなったことで、モンテフェルトロ家の血統は途絶えます。ウルビーノ公位は、グイドバルドの妹ジョヴァンナとセニガッリア領主ジョヴァンニ・デッラ・ローヴェレの間に生まれたフランチェスコ・マリーア1世・デッラ・ローヴェレへと引き継がれました。フランチェスコ・マリーア1世は、教皇ユリウス2世の甥にあたり、これにより、ウルビーノはデッラ・ローヴェレ家の支配下に入ることになります。

モンテフェルトロ家の歴史は、中世イタリアにおける権力闘争と家系の盛衰を象徴する出来事と言えるでしょう。特に、ウルビーノを芸術文化の中心地として発展させたモンテフェルトロ家の功績は、今日においても高く評価されています。その後のデッラ・ローヴェレ家によるウルビーノ支配も、モンテフェルトロ家が築き上げた基盤の上に成り立っていると言えるでしょう。

モンテフェルトロ家の系図

モンテフェルトラーノ1世
ボンコンテ1世
オッダントーニオ2世
グイドバルド
ジョヴァンナ

参考文献

Dennistoun, James, Memoirs of the Dukes of Urbino, illustrating the arms, arts & literature of Italy, 1440-1630, Vol.1, London Lane, 1909.

もう一度検索