モントピリア (原子力潜水艦)

USSモントピリア (SSN-765)

USSモントピリアは、アメリカ海軍に所属するロサンゼルス級原子力潜水艦であり、その艦名はバーモント州の州都モントピリアに由来しています。艦船の歴史を紐解くと、モントピリアはこの名前を持つ艦としては3隻目であり、過去にはクリーブランド級軽巡洋艦の一隻が同じ名称を使用していました。

艦歴

モントピリアの建造プロジェクトは1987年に始まりました。この潜水艦はバージニア州のニューポート・ニューズ造船所で発注され、1989年に起工されました。その後、1991年に命名され、同年の8月23日にはナンシー・ヘイズ・スヌヌ夫人によって進水されました。正式に就役したのは1993年3月13日で、最初の艦長ヴィクター・フィービッグが指揮を取ることになりました。

モントピリアは「イラクの自由作戦」において、トマホーク巡航ミサイルを発射する役割を果たし、最初の潜水艦としてその武器を使用しました。艦長ウィリアム・J・フレーク中佐の指揮の下、「一掃」の任務で20基のミサイルを同時に発射するという重要な作戦を展開しました。このような実績から、モントピリアは「マイティ・モンティ」としても知られ、バージニア州ノーフォークに配備されています。

事故

2012年10月13日、モントピリアはアメリカ東部沖での演習中にミサイル巡洋艦サン・ジャシントと接触事故を起こしました。この衝突は艦船に深刻な影響を及ぼし、ニューポート・ニューズ造船所に回航されて修理作業が行われることになりました。特に、操舵装置は退役した同型艦の「ソルトレイク・シティ」から部品を取り寄せて再利用される形で交換されることとなり、修理には多くの時間を要しました。さらに、衝突後に機関部の耐圧殻に損傷が見られたため、これを修復する作業には予想以上に長い期間がかかることが予測されました。この事故はモントピリアにとって大きな試練となり、艦の運用可能性にも影響を与えました。

まとめ

USSモントピリアは、数々の任務や功績を持つ潜水艦でありながら、事故による課題にも直面しました。今後もアメリカ海軍の重要な戦力として期待されているこの艦艇の動向は、多くの艦船ファンや海軍関係者によって注視されています。浮沈戦が繰り広げられる海の中で、モントピリアの役割は変わることなく続くでしょう。

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