モンハン持ちができません。

『モンハン持ちができません。』は、津々巳あや氏によるモンスターハンターのプレイ日記漫画作品です。略称は「モンでき。」として親しまれています。

概要

ファミ通の編集者である江野本ぎずも氏と共に、モンスターハンターのクエストに挑む様子が描かれています。2011年3月18日からWEB上で無料公開を開始。当初は3月11日開始予定でしたが、東北地方太平洋沖地震の影響で延期されました。作者の「被災地の方々にも、少しでも笑顔や安らぎを届けたい」という思いから連載が開始されました。

シリーズ初期のMHP3では、読者に新鮮なプレイ体験を届けるため、普段あまり使用しない大剣のみを使用。MH3Gでは、同様の理由から片手剣に持ち替えています。漫画には専用のキャラクターが登場し、集会所でのソロプレイはクリア済みのクエストのみ許可されています。

当初は江野本氏の自由奔放なプレイを楽しむ内容でしたが、読者から「身勝手で迷惑」「江野本の方が下手」といった誤解を受ける事態に。しかし、MH3G編の第7回で津々巳氏の天然ボケが発覚したことをきっかけに、「津々巳を面白がる漫画」へと路線変更しました。

MH3G以降は、ニンテンドー3DSで従来のモンハン持ちが困難になったことを受け、略称であった「モンでき。」が正式タイトルとして採用されています。

登場人物

津々巳あや:
本作の作者。モンスターハンターシリーズの総プレイ時間は1,000時間以上というベテランプレイヤー。しかし、モンハン持ちができない、モンスターの特性を把握していない、農場採掘の拡張方法を知らないなど、意外な一面も持ち合わせています。
特に、ティガレックスの怒り状態や、モンスターに見つかっている時の目玉マークを知らないことなどは、読者の間でギャグとして扱われています。また、過去に何度も経験しているはずのモンスターの動きを「初めて見た」と発言し、江野本氏から突っ込まれるなど、天然ボケぶりを発揮しています。
装備は見た目を重視して選ぶ傾向があり、なぜか火耐性の低いものが多いです。頻繁に着替えますが、スキルや耐性を考慮した装備はあまり見られません。
江野本ぎずも:
本作の編集者。ファミ通のゲームメディア担当。「女性二人でモンハンをプレイし、それを漫画にしたら面白いのでは」と考え、津々巳氏を誘い、本作を企画しました。
非常にマイペースな性格で、その性格はプレイにも表れています。被り物系の装備を好み、オトモアイルーにも被り物をさせることが多いです。
初プレイでいきなり最高レベルのクエストを選び、早々に力尽きる、アオアシラとの戦闘中に採取に没頭するなど、身勝手とも言えるプレイが目立ち、当初は読者からの苦情が寄せられました。
竹内:
ゲーム周辺機器メーカー「MSY」の営業担当。「モンハングリップ」を津々巳氏と江野本氏にプレゼントしました。
穏やかで冷静な人物ですが、初期装備でプレイするため、モンスターからの一撃で大ダメージを受け、甲高い声を上げるなど、意外な一面を見せています。
清野:
カプコンのスタッフで、「モンでき」担当。津々巳氏とは以前から親交があります。クエストクリア後に津々巳氏と攻撃し合うなど、仲の良い一面を見せています。
リョウコ:
津々巳氏のアシスタント。当初は江野本氏の妄想内で登場しましたが、後に本編にも登場。モンスターハンターデビューを果たします。
津々巳氏を敬愛しており、少し素っ気無い態度を取る津々巳氏に対し、「私のこと大好きですね～」と返すなど、愛情表現豊かな一面も。
鈴木:
モンスターハンターのスピンオフ作品「アイルーでパズルー」のプロデューサー。津々巳氏と髪型が似ています。
中島:
カプコンのスタッフ。「アイルーでパズルー」お試しプレイ時に登場。AKB48の梅田彩佳さんのファンです。

主な登場モンスター

ボルボロス:
江野本氏のお気に入りのモンスターで、最も頻繁に登場します。MHP3の最初のターゲットであり、最後のターゲットでもあります。津々巳氏はボルボロス狩猟クエストにあまり乗り気ではありません。
イビルジョー:
MHP3における最高クラスのモンスター。江野本氏はイビルジョー狙いのクエストを好みます。
アグナコトル:
本編内で初めて狩猟されるまでに34回もかかった不遇のモンスターです。

モンでき漢字テスト

モンスターハンターシリーズに登場する武具やアイテムなどの漢字の読みを答える不定期企画。津々巳氏が「大剣」を「だいけん」と読んだことがきっかけで企画されました。

単行本

モンハン持ちができません。（2011年、エンターブレイン、ファミ通BOOKS）
モンでき。闇鍋編（2012年、エンターブレイン、ファミ通BOOKS）
モンでき。凸凹編（2013年、エンターブレイン、ファミ通BOOKS）
モンでき。三つ巴編（2013年、エンターブレイン、ファミ通BOOKS）
モンでき。むいむい編（2014年、エンターブレイン、ファミ通BOOKS）
モンでき。とんがり編（2014年、エンターブレイン、ファミ通BOOKS）
* モンでき。狩祭編（2015年、エンターブレイン、ファミ通BOOKS）

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