モーテルズ

モーテルズ (The Motels)

モーテルズはアメリカで結成されたニュー・ウェイヴバンドで、1971年にカリフォルニア州バークレーにてスタートしました。彼らは特に「Only the Lonely」や「Suddenly Last Summer」といったヒット曲で知られ、多くの音楽ファンに愛されています。バンドは何度かの解散と再結成を経て、現在でも活発にツアーを行っています。

来歴

結成と初期

当初モーテルズは「The Warfield Foxes」という名前で活動しており、マーサ・デイビスがボーカルを務めていました。徐々にメンバーが加入・脱退を繰り返しながら、1975年には名称を「モーテルズ」に改名し、ロサンゼルスに移り住むことになります。そこで彼らはローカルのクラブで演奏を重ね、徐々に知名度を上げていきました。バンドのオリジナルメンバーには、ギタリストのディーン・チェンバレンやベーシストのリサ・ブレンナイスも含まれていましたが、リサは後に脱退します。

全盛期

1979年、再結成されたモーテルズはすぐにキャピトル・レコードと契約し、ファーストアルバム「ようこそモーテルズへ」をリリースします。シングル「Total Control」はフランスやオーストラリアで人気を博し、その後のセカンドアルバム「御用心」も好評を得ました。特にシングル「Days are OK」や「Danger」がチャートに名を連ね、バンドはその名を広めました。

1982年には、「L.A.から来た女」がリリースされ、ヒットを記録。特に「Only the Lonely」はBillboard Hot 100で9位にランクインしました。MTVの台頭とともに、バンドのミュージックビデオも高評価を受け、音楽界での地位を確立しました。

しかし、メンバー間の音楽スタイルの違いや私生活のトラブルが影響し、1987年に解散を余儀なくされました。マーサ・デイビスはソロ活動に転向し、その後も数本のアルバムをリリースしました。

再結成と現在

1998年、マーサは再度「モーテルズ」を復活させ、バンド名を改めてライブ活動を開始しました。新たなメンバーを迎え、当時のヒット曲を演奏する一方で、新業楽曲の制作にも力を入れ年々ファンベースを広げました。2007年には久しぶりのスタジオアルバム「Clean Modern and Reasonable」をリリース。

その後も、さまざまな音楽イベントに参加し続け、アメリカ国内やオーストラリアで広くツアーを行っています。特に2012年のハリウッド・ボウルでのライブは大好評を得、バンドとしての評価も高まりました。2013年以降は「マーサ・デイビス＆モーテルズ」という名義で活動を継続し、古くからのファンだけでなく新しいファンも魅了しています。

音楽スタイルと影響

モーテルズの音楽は、パワーポップやニューウェーブ、ロックの要素が融合したもので、特にマーサの独特な声と歌唱スタイルが魅力の一つです。彼らの楽曲の多くは、恋愛や感情に対する考察がテーマとなっており、聴く人々に共感を与えます。

受賞歴とディスコグラフィ

モーテルズは1982年にアメリカン・ミュージック・アワードでベストパフォーマンス賞を受賞しており、2012年には「Apocalypso」がIndependent Music Awardsで最優秀リイシューアルバムに選ばれました。彼らの主要なアルバムには「ようこそモーテルズへ」「L.A.から来た女」「可愛い泥棒たち」などがあります。

現在もモーテルズは、ツアーや新曲のリリースを続けており、その活動は多くの音楽ファンを魅了し続けています。

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