モード学園スパイラルタワーズ

モード学園スパイラルタワーズ：名古屋駅前のランドマーク

モード学園スパイラルタワーズは、愛知県名古屋市中村区名駅四丁目に位置する、地上36階、地下3階建ての超高層ビルです。学校法人日本教育財団が運営する専門学校と、三井不動産が運営する商業施設が一体となった複合施設として、2008年3月に竣工、開業しました。

教育施設と商業施設の融合

本ビルは、名古屋モード学園、HAL名古屋、名古屋医専、名古屋国際工科専門職大学という4つの教育機関を収容しています。学生たちの学習環境と、地域社会への貢献を両立させるというコンセプトのもとに設計されています。商業施設「スパイラルタワーズSHOP＆RESTAURANTS」は、1階の一部と地下1階、2階に展開。カフェ、レストラン、物販店など、多様なテナントが入り、学生だけでなく近隣住民にも利用されています。地下3階は立体駐車場として機能しています。

螺旋状のデザインと建築的特徴

建物の最大の特徴は、その螺旋状（スパイラル）のデザインです。「時代の最先端を行く学生たちが、切磋琢磨し、上昇していく様」を表現したとされています。外壁を覆う三角形のフレームガラスは、全て異なるサイズで構成されており、独特の視覚効果を生み出しています。この斬新なデザインは高く評価され、2008年度グッドデザイン賞をはじめ、中部建築賞、愛知まちなみ建築賞大賞、JSCA賞など、数々の建築賞を受賞しています。ビルの正面には、ドイツ人彫刻家フロリアン・クラール作のモニュメント『ムーブメントNo.7 ミ ノトス』が設置され、ネオン管による学校名サインが建物に映えるアクセントとなっています。このモニュメントは、実は給気塔としての機能も有しています。

開発と運営

モード学園スパイラルタワーズは、名古屋三井ビルディング南館・東館跡地の再開発プロジェクトとして建設されました。当初は三井不動産が所有していましたが、現在は学校法人日本教育財団が持ち分を取得し、三井不動産は商業施設部分の管理・運営を受託する体制となっています。建設中、鉄骨落下事故が発生したものの、幸いにも人的被害はなく、建物と道路の損傷で済みました。

商業施設「スパイラルタワーズSHOP＆RESTAURANTS」のテナント例

商業施設には、様々な業種の店舗が入居しています。開業当初からテナント入れ替わりも多いですが、代表的なテナントとして、スターバックスコーヒー、ファミリーマート、スイーツパラダイス、渋谷ラケル、星乃珈琲店、サイゼリヤ、丸亀製麺、スマホスピタル、アリシアクリニックなどがあります。地下2階には、美容室、エステサロン、歯科医院なども入っています。

まとめ

モード学園スパイラルタワーズは、教育と商業の融合、そして独創的な建築デザインによって、名古屋駅前の街に新たな活気を与える存在となっています。その存在感は、名古屋の街のシンボルとして、今後ますます注目を集めていくことでしょう。

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