名古屋三井ビルディング

名古屋三井ビルディング

名古屋三井ビルディングは、愛知県名古屋市中村区名駅南に位置する高層ビルです。その歴史は、かつて存在した「新名古屋ビル」の買収から始まりました。当初は「名古屋三井ビルディング北館・東館・南館」と名付けられましたが、その後、三井不動産が1987年に自社でオフィスビルである本館を建設。2011年には、別館と三井ビル駐車場跡地を再開発し、新館を本館に接続する形で竣工させました。

かつての東館と南館は、現在モード学園スパイラルタワーズとなっています。また、映画館『名古屋ピカデリー』などがあった北館は、再開発のために取り壊されました。旧新名古屋ビルを名称変更した旧名古屋三井ビルは、これにより姿を消しました。北館跡地には、2014年に商業施設「M4テラス」が一時的に開業しましたが、2018年に閉鎖されました。

その後、2021年1月には新たな「名古屋三井ビルディング北館」が完成し、現在は本館・新館・北館の3館で構成されています。北館の開業に伴い、新名フード地下街は同ビルの地下1階商業部分とデザイン的な融合が図られ、「キタチカ」と名称を変更しました。

広小路通、名駅通、太閤通が交差する笹島交差点の一角には、サンクンガーデンを備えた広場が設けられています。これにより、高層ビル特有の圧迫感を軽減し、開放的な雰囲気を創出しています。

「新名古屋ビル」時代から、新名フード（現・キタチカ）などの地下街と接続していた利点を活かし、現在の本館・新館には「広小路横断地下通路」が設置されています。この通路を通じて、モード学園スパイラルタワーズの地下などとも繋がり、雨や雪の日でも濡れることなく名古屋駅までアクセスできるようになっています。

現在の本館・新館は、「名古屋三井ビルディング本館・別館」として一体的に容積率などの計算がなされる団地認定を受けており、法的にも一体的な開発として認められています。

主なテナントとして、本館には三井不動産中部支店、三井化学名古屋支店、商船三井名古屋支店、日立造船中部支社、日本音楽著作権協会中部支部などが入居しています。新館には、東レ名古屋支店、IHI中部支社、デンカ名古屋支店、ジェイアール東日本企画中部支社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券名古屋駅前支店などが入居しています。北館には、三井物産中部支社、三井情報中部支店、東芝エレベータ中部支社、名鉄都市開発、名鉄協商、電通名鉄コミュニケーションズなどが入居しています。

店舗としては、本館にドコモショップ広小路笹島店、いきなり!ステーキ名古屋三井ビル店、別館にモーニング喫茶・リヨン、北館には三井住友銀行名古屋駅前支店、グッチ名古屋メイエキ、資生堂ビューティーサロン名古屋店、カフェ・ド・クリエ名古屋三井ビルディング北館店、ワークスタイリング名古屋などがあります。

最寄り駅は、名古屋駅、名鉄名古屋駅、近鉄名古屋駅です。

参照
名古屋市：名古屋三井ビルディング本館・別館（事業向け情報）
中村区の団地認定区域：名古屋三井ビルディング本館・別館

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