モーリス・ブロッカー

モーリス・ブロッカーのボクシングキャリア

モーリス・ブロッカー（Maurice Blocker）は、1963年5月15日にワシントンD.C.に生まれたアメリカのプロボクサーです。彼のキャリアは1982年に始まり、その後多くの試合を経て、WBCとIBFの世界ウェルター級王座を両方獲得するなど、数々の栄光を手にしました。

初期のキャリアとデビュー

1982年2月16日、ブロッカーはプロボクシングデビューを果たし、初戦で見事な2回TKO勝利を収めました。この勝利は彼にとってキャリアのスタートにあたり、その後も着実に成長を遂げていきました。1983年12月27日、彼は90戦近くを戦ったベテランボクサー、ミゲル・マヤンとの対戦に挑み、4回TKO勝ちでその実力を証明しました。

タイトル獲得

1985年7月23日、ブロッカーはワシントンD.C.のコンベンションセンターで行なわれた試合で、NABF北米ウェルター級王者ペドロ・ヴィレラに挑戦。判定による勝利を収め、見事に王座を獲得しました。1987年4月18日にはロンドンでWBC・IBF世界ウェルター級王者ロイド・ハニガンとの対戦が実現しますが、惜しくも判定負けを喫し、キャリア初の黒星を記録しました。

その後、1990年8月19日、WBC世界ウェルター級王者マーロン・スターリングと激突。12ラウンドにわたる接戦の末に判定勝ちを収め、彼は念願の世界王座を手にしました。続く1991年3月には、IBF世界ウェルター級タイトルをかけた戦いで、サイモン・ブラウンに逆転TKO負けを喫し、WBC王座の初防衛に失敗します。しかし、同年10月にはIBFタイトル決定戦に成功し、ブロッカーは再び世界タイトルを手に入れることに成功しました。

後半のキャリアと引退

1992年8月28日、ブロッカーはルイス・ガルシアとの防衛戦で勝利し、タイトルを防衛しました。しかし、1993年2月20日にはWBC世界スーパーウェルター級王者テリー・ノリスに挑むもTKO負け。続けて6月19日にはIBFランキング7位のフェリックス・トリニダードと対戦し、右フック一発で失神KO負けを喫し、王座から陥落してしまいます。

キャリアの終幕は1995年4月29日、ボビー・バトラーズとの試合で迎え、5回TKO勝ちをもって現役を引退しました。ブロッカーはそのキャリアを通じて、NABF北米ウェルター級王座、WBC世界ウェルター級王座（防衛0回）、IBF世界ウェルター級王座（防衛1回）を獲得し、名実ともにトップボクサーの一人として記憶されることとなります。

彼のボクシングキャリアは、多くのファンに感動と思い出を与え続けています。競技生活の中での数々の栄光と苦難を経て、モーリス・ブロッカーはその名をボクシング界に刻みました。

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