ヤセル・ラルシ

ヤセル・ラルシ（ياسر لعروسي‎、2001年1月1日 - ）は、アルジェリアとフランスの国籍を持つプロサッカー選手で、主にディフェンダー（DF）として知られています。

クラブキャリア

ラルシは、ル・アーヴルACの下部組織でそのキャリアをスタートさせました。U17チームではキャプテンを務めるなど、早くからその才能を発揮していました。しかし、クラブとの契約延長を拒否し、フリーの選手となると、多くのクラブから注目を集める存在となりました。

2017年11月、ラルシはイングランドの名門クラブ、リヴァプールFCの下部組織に加入しました。リヴァプールのコーチ陣は、彼のプレースタイルを「アグレッシブでとにかく速い」と評価し、その将来性に大きな期待を寄せました。実際、彼はネクスト・ジェネレーション2018にも選出されています。当初はウインガーとしてプレーしていましたが、後にサイドバックにコンバートされました。サイドバックとしての才能も開花させ、FAユースカップ優勝に大きく貢献しました。2019年夏には、トップチームのトレーニングに参加し、練習試合にも出場しましたが、セビージャFCの選手から悪質なタックルを受け、負傷するという不運に見舞われました。2020年1月5日、FAカップ3回戦でジェイムズ・ミルナーが負傷したため、急遽代役として出場し、トップチームでのデビューを果たしました。しかし、同シーズン終了後、リヴァプールを退団しました。

2021年7月26日、ラルシはフランスのリーグ・アンに所属するESTAC（トロワ）に加入し、新たな挑戦をスタートさせました。そして、2023年7月17日には、イングランドのシェフィールド・ユナイテッドFCにレンタル移籍し、再びイングランドの舞台でプレーすることになりました。

代表キャリア

ラルシは、アルジェリアとフランスの両方の代表資格を持っていました。2023年9月、アルジェリア代表監督のジャメル・ベルマディは、ラルシが2026 FIFAワールドカップ・アフリカ予選からアルジェリア代表として活動することを発表しました。これにより、ラルシはアルジェリア代表としての道を選択し、新たな代表キャリアを歩むこととなりました。

プレースタイル

ラルシは、スピードとアグレッシブなプレースタイルを特徴とするディフェンダーです。ウインガーとしての経験も持っているため、攻撃的なセンスも兼ね備えています。サイドバックとして、守備だけでなく、攻撃にも積極的に参加し、チームに貢献する選手です。

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