ヤロスラワ・マフチフ

ヤロスラワ・マフチフ

ヤロスラワ・マフチフ（Yaroslava Mahuchikh, 2001年9月19日 - ）は、ウクライナ・ドニプロペトローウシク出身の陸上競技選手で、専門は走高跳。走高跳の世界記録保持者として知られています。その才能は早くから開花し、数々の国際大会で目覚ましい成績を収めています。

経歴

マフチフは13歳の時に走高跳を始め、瞬く間にその才能を発揮します。

2017年: 世界U18陸上競技選手権大会で1m92の自己ベストを記録し、金メダルを獲得。
2018年: U18ヨーロッパ陸上競技選手権で1m94の自己ベストで金メダルを獲得。
2018年: ブエノスアイレスユースオリンピックでも金メダルを獲得。
ユースオリンピックの1ヶ月後には自己ベストを1m96に更新。

これらの実績により、若くして世界から注目される存在となりました。

2019年には、IAAFダイヤモンドリーグで史上最年少の17歳226日で優勝。同年9月の世界陸上競技選手権大会では自己ベストの2m04を跳び、銀メダルを獲得し、U-20の世界記録を更新しました。

2020年1月には、リヴィウで2m01を跳び、U-20の室内世界記録を更新。その数日後にはカールスルーエで2m02を跳び、自身の記録をさらに更新しました。

2021年8月、東京オリンピックでは銅メダルを獲得。表彰台に上り、その実力を改めて世界に示しました。

2022年3月、ロシアのウクライナ侵攻という困難な状況の中、マフチフは故郷を離れ、2022年世界室内陸上競技選手権大会に出場。見事金メダルを獲得し、故郷の人々に勇気を与えました。同年7月の世界陸上競技選手権大会では銀メダルを獲得しています。

2024年7月7日、ダイヤモンドリーグパリ大会にて、直前に自己新となる2m7cmを跳んだ後、2m10cmの世界新記録を樹立。ステフカ・コスタディノヴァが保持していた2m09cmの記録を約37年ぶりに更新する大記録となりました。

2024年8月には、パリオリンピックで金メダルを獲得。決勝の競技の合間に寝袋で横になっていたことが話題となりました。本人は、血流を良くして体の柔軟性を保つためで、ジュニア時代のコーチの助言で始めたと語っています。

マフチフは、その才能と努力によって、走高跳の世界で新たな歴史を刻み続けています。今後の更なる活躍が期待される、注目のアスリートです。

外部リンク

Yaroslava Mahuchikh (@rosya_dp) - Instagram
ヤロスラワ・マフチフ - オリンピックチャンネル
ヤロスラワ・マフチフ - Olympedia (英語)
ヤロスラワ・マフチフ - 国際陸上競技連盟 (英語)
* ヤロスラワ・マフチフ - Munzinger Sports Archives (ドイツ語)

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