ヤンゴン証券取引所

ヤンゴン証券取引所の概要

ヤンゴン証券取引所（YSX）は、2015年10月にミャンマーのヤンゴンで設立された証券取引所です。この取引所の設立は、ミャンマー経済の発展を目指す重要なステップとされ、多くの企業や投資家に新たなチャンスを提供しています。

設立の背景

ヤンゴン証券取引所の設立は、2014年12月23日に発表された合弁事業から始まりました。日本の大和証券グループと日本取引所グループが、国営のミャンマー経済銀行と共同で設立したこの合弁会社は、資本金3100万ドルで運営を開始しました。出資の内訳は、ミャンマー経済銀行が51%、大和総研が30.25%、日本取引所が18.75%です。

上場企業

この取引所で初めて上場したのは、地元の財閥であるファースト・ミャンマー・インベストメント（FMI）で、取引開始と同時に株式を公開しました。その後、ミャンマー・ティラワSEZホールディングスやミャンマー市民銀行、第一プライベート銀行、TMHテレコムなどが続いて上場しました。これにより、ヤンゴン証券取引所は多様な業種の企業が参加する場となっています。

証券取引の仕組み

ヤンゴン証券取引所では、カンボーサ銀行が取引の決済銀行に指定されています。また、上場企業の外国人投資家が保有できる株式の上限は35%となっており、一定の制約がありますが、ミャンマー内部の証券会社に口座を有する外国人投資家は2020年から投資が解禁されました。これにより、外国からの投資がさらに促進され、ミャンマー経済の発展に寄与することが期待されています。

設立の経過

大和証券グループのミャンマー証券取引所設立への取り組みは1993年に始まり、その後22年を経て遂に実現に至りました。この設立には日本の省庁、特に金融庁の法整備を支援があり、官民一体で協力した結果、ヤンゴン証券取引所が誕生しました。

今後の展望

ヤンゴン証券取引所は、今後さらに上場企業を増やすことが期待されており、国内外の投資家に対する魅力を高める施策が進められています。ミャンマーの経済が発展する中で、証券市場も重要な役割を果たすでしょう。

この取引所が果たす役割は、企業の資金調達の場を提供するだけではなく、ミャンマーの経済全体における透明性の向上と発展に寄与するものとされています。今後、どのような企業が上場し、どのようなビジネスチャンスが生まれるのか注目されています。

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