ヤー・ヤー・ヤーズ

ヤー・ヤー・ヤーズ (Yeah Yeah Yeahs)

ヤー・ヤー・ヤーズは、2000年にニューヨーク市で結成されたオルタナティヴ・ロック・バンドで、メンバーはカレンO（ボーカル）、ブライアン・チェイス（ドラム）、ニック・ジナー（ギター）から成ります。バンド名は「そう、そう、そうだよね」というニューヨークらしい口語表現から来ており、彼らのスタイルや個性を象徴しています。

バイオグラフィ

結成から初アルバムまで

1990年代の終わり、カレンとブライアンはオハイオ州のオーバリン・カレッジで出会い、音楽活動の方向性を探っていました。カレンがニューヨーク大学に転校後、彼女はギタリストのニックと接触し、アコースティック・デュオ「ユニタード」として活動を開始。しかし、オハイオのアヴァン・パンクの影響を受け、よりエレクトリックな音楽にシフトしました。最初のドラマーが辞退し、ブライアンが加わることになり、バンドの基盤が築かれました。

バンドは初めのリハーサルで多くの曲を創り出し、瞬く間にザ・ストロークスやザ・ホワイト・ストライプスの前座としての機会を得て、知名度が急上昇しました。2001年にはデビューEP『Yeah Yeah Yeahs (EP)』をリリースし、独自のスタイルを確立しました。これに続き、彼らは全米でのツアーを行い、国際的な人気を獲得していきました。

初アルバム『フィーヴァー・トゥ・テル』

2003年には初のフルアルバム『フィーヴァー・トゥ・テル』を発表し、高い評価を受けます。このアルバムは全世界で75万枚以上の売上を記録し、特に収録曲「Maps」はオルタナティブ系のラジオでよくかかるヒットとなりました。また、同アルバムからは2004年にリリースされたシングル「Y Control」のPVが著名な映画監督スパイク・ジョーンズによって制作され、カレンとの関係も話題になりました。

2ndアルバム『ショウ・ユア・ボーンズ』

続いて、2006年には『ショウ・ユア・ボーンズ』がリリースされ、シングル「Gold Lion」がチャートで注目を浴びました。このアルバムは多くのツアーに費やされ、各種メディアにも取り上げられました。また、同年には『NME』誌の年間ベストアルバムで第2位に選ばれ、多くの評価を得ました。

EP『IS IS』と3rdアルバム『イッツ・ブリッツ!』

2007年にはEP『IS IS』を発表し、新たな5曲をリリースしました。その後、2009年には『イッツ・ブリッツ!』を発表し、独特のサウンドが際立つ作品となりました。このアルバムは、事前にインターネットでのリーク問題があったものの、注目を集める結果となりました。

ツアーと公演

ヤー・ヤー・ヤーズは、自らのワールドツアーを実施する一方で、ザ・ストロークスやザ・ホワイト・ストライプスなどの前座も務めました。特に2007年には、中国・北京でのModern Sky Festivalに出演し、多くのファンを感動させました。

サイドプロジェクトとコラボレーション

カレンとニックは、タイニー・マスターズ・オブ・トゥデーに参加し、また他のアーティストとのコラボレーションも数多く行いました。例えば、MC Kool Keithとの楽曲「Teaser」や、映画『Jackass 2』に提供した「Backass」などがあります。

メンバー

• - カレンO（ボーカル）
• - ブライアン・チェイス（ドラム）
• - ニック・ジナー（ギター、キーボード）
• - イマード・ワージフ（セカンド・ギター、2006年からツアー参加）

ディスコグラフィ

1. フィーヴァー・トゥ・テル - Fever to Tell (2003年)
2. ショウ・ユア・ボーンズ - Show Your Bones (2006年)
3. イッツ・ブリッツ! - It's Blitz! (2009年)
4. モスキート - Mosquito (2013年)

来日公演

• - 2003年 10月1日 愛知、10月2日 大阪
• - 2004年 7月31日 新潟（FUJI ROCK FESTIVAL）
• - 2006年 7月29日 新潟（FUJI ROCK FESTIVAL）
• - 2010年 1月15日 大阪、1月16日 東京

このように、ヤー・ヤー・ヤーズは彼らの独自の音楽性で多くのファンを魅了し続けています。

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