ユニオン・バンク

MUFGユニオン・バンクの概要

MUFGユニオン・バンク（MUFG Union Bank, N.A.）は、U.S.バンコープの完全子会社として運営されている商業銀行です。この銀行は、総資産が1,000億ドルを超え、カリフォルニア州サンフランシスコに本店を構えています。アメリカの西海岸地域での影響力を持ち、日系金融グループの中では最も大きな規模を誇ります。

本銀行は、カリフォルニア州を中心に、オレゴン州、ワシントン州、ニューヨーク州にわたって414の支店を展開しています。2009年のFDIC報告によれば、預金高では全米21位、カリフォルニア州では5位となっており、そのプレゼンスと同地域での盛況さが伺えます。

歴史と発展

MUFGユニオン・バンクの歴史は1864年まで遡ります。当初は、カリフォルニア州に設立されたBank of Californiaが前身です。1984年には三菱銀行がこの銀行を買収し、1988年には三菱銀行の現地法人、加州三菱銀行との合併が行われ、名前が「バンク・オブ・カリフォルニア」となりました。

さらに、1975年に設立された加州東京銀行が1988年にユニオンバンクを買収し、その後1996年に両行が合併してユニオン・バンク・オブ・カリフォルニアとして新たにスタートします。このようにして、MUFGユニオン・バンクはそのルーツを確立しました。

2008年、MUFGはユニオンバンクを完全子会社化するためにTOBを実施します。そして、2009年には「ユニオンバンク N.A.」に改称。この時は引き続き旧ロゴが使用されるなど、徐々にブランディングの変更が行われました。2014年には、MUFGの在米子会社が統合され、名称が再び「MUFG Union Bank, N.A.」に変更されます。この統合により、MUFGグループの米国における事業体制が整備されました。

近年の動向

2021年9月、MUFGユニオン・バンクはアメリカの地方銀行大手であるU.S.バンコープに個人向け事業を売却することを発表。2022年12月には全株式の売却が完了し、その後の事業展開に注目が集まっています。

日本向けのサービス

MUFGユニオン・バンクは、日本に居住する顧客に向けて、米国の口座を開設できる「カリフォルニア・アカウント・プログラム」を提供していました。このプログラムは、資産の分散や運用を希望する顧客を対象とし、日本国内から口座開設の手続きを行えるものでした。残念ながら、このサービスは2022年11月に終了しています。

また、口座開設時には選択肢として決済用のチェック口座や貯蓄口座を提供し、ATMカードでのデビット機能やカスタマーサービスも日本語で対応可能でした。

まとめ

MUFGユニオン・バンクは、その長い歴史と豊富な経験を生かし、米国市場で日系銀行の代表としての役割を果たしています。今後の展開に注目が集まる中、この銀行がどのように革新を続けていくのかが期待されます。

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