ユニオン・ボルドー・ベグル

ユニオン・ボルドー・ベグル

フランスの都市ボルドーを拠点とするプロラグビーユニオンクラブ、ユニオン・ボルドー・ベグルは、国内最高峰リーグであるトップ14に所属しています。このクラブは、ボルドー地域におけるラグビーの歴史を担ってきた二つのクラブ、スタッド・ボルドゥレとCAボルドー・ベグル・ジロンドが2006年に統合されて誕生しました。地域のラグビー文化と伝統を受け継ぎつつ、現代のプロリーグで頂点を目指すチームとして活動しています。

歴史

前身クラブの時代

ユニオン・ボルドー・ベグルの歴史は、その前身である二つのクラブの歩みに深く根差しています。

スタッド・ボルドゥレ：1889年に設立されたスタッド・ボルドゥレは、20世紀初頭のフランスラグビー界で一時代を築きました。1898-99シーズンには、フランス選手権においてパリ首都圏以外のチームとして初めて優勝を飾り、その後約10年間に7度の優勝と5度の準優勝を記録しました。

CAボルドー・ベグル・ジロンド：一方、1907年設立のCAボルドー・ベグル・ジロンド（創設時の名称はCAベグル）も、確固たる歴史と実績を持つクラブでした。名称を数回変更しながら、1968-69シーズンと1990-91シーズンにフランス選手権のタイトルを獲得しています。

統合とトップリーグへの挑戦

国内トップレベルで競争力を発揮できる強豪クラブ創設という目標のもと、両クラブは2006年に統合に合意し、ユニオン・ボルドー・ベグルが誕生しました。新たなスタートを切ったチームは、当初は下部リーグにあたるプロD2での戦いを強いられます。数シーズンを経て、2010-11シーズンにプレーオフを制し、トップ14昇格を果たしました。プロ化が進むフランスラグビー界において、地域の力を結集した新クラブの誕生とトップリーグ昇格は注目を集めました。

トップ14昇格後はリーグに定着し、徐々にその実力を示していきます。2015-16シーズンには、欧州クラブ最高峰のヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップにも出場しました。

近年はチーム力をさらに向上させ、トップリーグの優勝争いに絡む存在へと成長しています。2023-24シーズンには、日本代表のテビタ・タタフ選手が加入。同シーズン、前身クラブ時代以来33年ぶりとなるトップ14プレーオフ決勝へ進出する快挙を成し遂げましたが、前回王者スタッド・トゥールーザンに敗れ準優勝に終わりました。

主要タイトル

ユニオン・ボルドー・ベグルおよびその前身クラブが獲得した主要タイトルは以下の通りです。

スタッド・ボルドゥレ
フランス選手権（現・トップ14）: 優勝 7回, 準優勝 5回
CAボルドー・ベグル・ジロンド
フランス選手権（現・トップ14）: 優勝 2回, 準優勝 1回
ユニオン・ボルドー・ベグル
トップ14: 準優勝 1回 (2024)

近年の成績概要

トップ14昇格以降、ユニオン・ボルドー・ベグルはリーグ中位に定着し、着実に力をつけてきました。特に2019-20シーズンにはリーグ中断まで首位を走るなど、上位に進出する機会が増え、2023-24シーズンの決勝進出は近年のチームの成長を象徴しています。

チームを彩った選手たち

ユニオン・ボルドー・ベグルおよびその前身クラブには、国内外の多くの選手が所属しました。主な選手としては、フランス代表のバティスト・セラン、カミーユ・ロペス、ワールドカップ3大会出場のルイ・ピカモール、アルゼンチン代表のホアキン・トゥクレ、フィジー代表のセミ・ラドラドラなどが挙げられます。彼らの活躍は、チームの歴史に彩りを加えています。

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