ユメディア号こども塾

ユメディア号こども塾

『ユメディア号こども塾』（ユメディアごうこどもじゅく）は、1995年4月8日から1998年4月4日まで、NHK教育テレビジョン（現在のEテレ）にて放送された、主に小学校低学年層に向けた教育番組です。毎週土曜日の午前10時00分から10時30分までの30分枠で放送されました。

番組概要

この番組の最大の特徴は、単なるスタジオ学習にとどまらず、子どもたちが日本各地を訪れ、様々なテーマについて実際に体験しながら学ぶという、移動教室形式を採用していた点にあります。学習の舞台となったのは、「キッズTVユメディア号」と呼ばれる、ステージ機能を備えた大型車両3台。これらの車両が各地に移動し、特設されたステージ上で、各分野の専門家や著名人を「特別講師」として招き、ユニークな課外授業が展開されました。

番組の構成も特徴的で、前半部分ではアニメーションキャラクターのビットとハルカが登場し、軽快なトークやクイズを通して導入部分を担いました。物知りな男の子キャラクターであるビット（声：長島雄一）は、常に丁寧な口調で話し、ハルカさんを敬称付きで呼ぶのが常でしたが、時にはハルカに対して鋭いツッコミを入れることもありました。一方、明るく活発な女の子キャラクターのハルカ（声：松井菜桜子）は、視聴者代表のような立ち位置で番組を盛り上げました。番組後半では、このアニメパートからスムーズに実写パートへと移行し、各地で実施された課外授業の模様が詳しく紹介されました。

なお、番組初回である1995年4月8日放送分の記録映像は、神奈川県横浜市にある放送ライブラリーに保存されており、当時の番組の雰囲気を今に伝えています。

主な出演者

番組を彩った主な出演者は以下の通りです。

レギュラー
ビット（声：長島雄一）：アニメパートの主要キャラクター。物知りな男の子。
ハルカ（声：松井菜桜子）：アニメパートの主要キャラクター。明るく活発な女の子。
フォークダンスDE成子坂：実写パートの課外授業コーナーで司会進行を務めました。

準レギュラー（課外授業アシスタント）
実写パートの課外授業コーナーで、司会をサポートするアシスタントとして、様々な女性タレントが交代で出演しました。主なアシスタント経験者は以下の通りです。
ちはる（1995年度）
武内由紀子（1995年度 - 1996年度）
早坂好恵（1995年度）
羽田恵理香（1995年 - 1997年度）
佐藤愛子（1995年度 - 1996年度）
島崎和歌子（1995年 - 1997年度）
斉藤満喜子（1995年 - 1997年度）
笹峰愛（1996年度）
新田恵利（1997年度）
神崎恵（1997年度）

スタッフ

番組制作には、以下のようなスタッフが携わりました。

制作：竹内冬郎、筒井美佐
* 効果：加藤直正

『ユメディア号こども塾』は、移動型のユニークな教育スタイルと、アニメと実写を組み合わせた構成で、当時の子どもたちに多様な学びの機会を提供した番組として記憶されています。

もう一度検索