ユリア・ゲルゲス

ユリア・ゲルゲス（Julia Görges, 1988年11月2日 - ）は、ドイツ・シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州バート・オルデスロー出身の元女子プロテニス選手です。身長180cm、体重70kgの恵まれた体格から繰り出す、右利きの両手バックハンドストロークを武器に、シングルスとダブルスの両方で活躍しました。自己最高ランキングはシングルス9位、ダブルス12位を記録し、WTAツアーでシングルス7勝、ダブルス5勝を挙げています。

プロ転向と初期のキャリア

ゲルゲスは6歳からテニスを始め、2005年にプロに転向しました。同年の全米オープンで予選を突破し、グランドスラム本戦に初出場を果たしましたが、1回戦で当時世界ランキング1位のジュスティーヌ・エナンに敗れました。2008年のウィンブルドンでは、1回戦でカタリナ・スレボトニクとの激戦を制し、グランドスラム初勝利を飾りました。

ツアー初優勝とランキング上昇

2009年には、ダブルスで初のWTAツアー優勝を経験し、翌週の大会でも準優勝。2010年には、ウィンブルドンでダブルスベスト8進出、バートガシュタイン大会でシングルス初優勝を達成しました。また、東レ・パン・パシフィック・オープンでは、当時世界ランキング上位の選手を破り3回戦に進出。この年は、ダブルスでもコペンハーゲンとソウル大会で優勝するなど、目覚ましい活躍を見せました。

グランドスラムでの躍進

2011年には、全豪オープンで初の3回戦進出を果たし、フェドカップではドイツのワールドグループ復帰に貢献。地元のシュトゥットガルト大会では、決勝で世界ランキング1位のキャロライン・ウォズニアッキを破り、ツアー2勝目を飾りました。2012年の全豪オープンでは、4回戦に進出、ロンドン五輪にも出場し、シングルスで3回戦まで勝ち進みました。2014年の全仏オープンでは、混合ダブルスで準優勝を経験しました。

キャリアの頂点と引退

2017年には、クレムリン・カップで5年ぶりのシングルス優勝を飾り、WTAエリート・トロフィーも制覇しました。2018年のウィンブルドン選手権では、準々決勝でキキ・ベルテンスを破り、グランドスラムシングルス自己最高のベスト4に進出。準決勝でセリーナ・ウィリアムズに敗れましたが、この活躍により、自己最高となる世界ランキング9位を記録しました。ゲルゲスは、2020年の全仏オープンを最後に31歳で現役を引退しました。

プレースタイルと特徴

ゲルゲスは、強烈なサーブとフォアハンドを軸に、アグレッシブなプレースタイルを持ち味としていました。両手バックハンドストロークも安定しており、ネットプレーも得意としていました。また、精神力も強く、接戦をものにする勝負強さも兼ね備えていました。

主な戦績

WTAツアーシングルス：7勝
WTAツアダブルス：5勝
グランドスラム最高成績：ウィンブルドン選手権ベスト4（2018年）
自己最高ランキング：シングルス9位、ダブルス12位

外部リンク

ユリア・ゲルゲス - WTAツアーのプロフィール （英語）
ユリア・ゲルゲス - ビリー・ジーン・キング・カップのプロフィール （英語）
ユリア・ゲルゲス - 国際テニス連盟
ユリア・ゲルゲス (@juliagoerges) - X（旧Twitter）
* 公式サイト

ゲルゲスは、その美しいテニススタイルと粘り強いプレーで、多くのテニスファンを魅了しました。引退後も、その功績はテニス界に語り継がれています。

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