ユリア・マティヤス

ユリア・マティヤス（Julia Matijass、1973年9月22日 - ）は、旧ソ連のカリーニン市（現ロシア・カリーニングラード）出身のドイツの柔道選手です。身長161cmで、主に48kg級で活躍しました。

1994年まではロシアナショナルチームの一員として活動していましたが、1995年にドイツ系ロシア人である夫を追ってドイツのオスナブリュックに移住しました。その後、息子を出産し、1996年には地元の柔道クラブに所属し、競技に復帰しました。クラブのコーチ陣の支援もあり、1999年にはドイツの市民権を取得しています。

国際大会では、2003年の世界選手権で5位入賞を果たしました。準決勝では、フランスのフレデリク・ジョシネに巴投で敗れています。翌2004年のアテネオリンピックでは、準決勝で再びジョシネと対戦し、横四方固で敗れましたが、3位決定戦ではギリシャのマリア・カラヤノプルーに内股で勝利し、見事銅メダルを獲得しました。この時、夫は息子とともに自宅でテレビ観戦をしていましたが、3位決定戦の緊迫した状況に耐えられず、隣の部屋へ移動していました。しかし、息子に呼び戻され、妻の勝利を知り、共に喜びを分かち合いました。

主な戦績

1998年 - ベルギー国際　3位
1998年 - イギリス国際　2位
2000年 - ハンガリー国際　3位
2000年 - ヨーロッパ選手権　3位
2001年 - オーストリア国際　3位
2001年 - イギリス国際　優勝
2001年 - 韓国国際　2位
2002年 - オランダ国際　5位
2003年 - ロシア国際　2位
2003年 - フランス国際　2位
2003年 - ドイツ国際　5位
2003年 - チェコ国際　優勝
2003年 - 世界選手権　5位
2004年 - ポーランド国際　2位
* 2004年 - アテネオリンピック　3位

ユリア・マティヤスは、ロシアからドイツへ移住し、様々な困難を乗り越えながらも、柔道家として国際舞台で輝かしい成績を残しました。彼女の努力と勝利は、多くの人々に感動と勇気を与えました。

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