ユリウス・エルンスト (ブラウンシュヴァイク＝ダンネンベルク公)

ユリウス・エルンスト（Julius Ernst, 1571年3月11日 - 1636年10月26日）は、16世紀から17世紀にかけてのドイツに生きた貴族であり、ブラウンシュヴァイク＝リューネブルク公の一員として、ダンネンベルク公の地位を保持しました。彼の生涯と、ダンネンベルク公としての治世について解説します。

生い立ちと家系

ユリウス・エルンストは、ダンネンベルク公ハインリヒと、その妃であるザクセン＝ラウエンブルクのウルスラの長男として生まれました。彼はブラウンシュヴァイク＝リューネブルク公家の一員であり、当時の北ドイツにおける有力な貴族の一人でした。

ダンネンベルク公としての治世

1598年、父ハインリヒの死後、ユリウス・エルンストはダンネンベルク公の地位を継承しました。彼は1636年に亡くなるまで、ダンネンベルク公としてその地を統治しました。

結婚と子供たち

ユリウス・エルンストは生涯で二度の結婚を経験しました。最初の結婚は、オストフリースラント伯エッツァルト2世の娘マリア（1582年 - 1616年）との間で、この結婚を通じて二人の子供をもうけました。

ジギスムント・ハインリヒ（1614年）
マリア・カタリーナ（1616年 - 1665年） - メクレンブルク＝シュヴェリーン公アドルフ・フリードリヒ1世と結婚

1616年に最初の妻マリアと死別した後、ユリウス・エルンストは叔父であるリューネブルク侯ヴィルヘルムの娘ジビッレと再婚しました。この結婚でも二人の子供が生まれました。

アウグスト（1619年没）
アンナ・マリア（1622年没）

後継者問題と遺領

ユリウス・エルンストは男子相続人に恵まれなかったため、彼の死後、ダンネンベルク公の地位は空位となりました。ヒッツァカーの遺領は、彼の弟であるヴォルフェンビュッテル侯アウグスト2世が相続しました。これにより、ダンネンベルク公領はヴォルフェンビュッテル侯領に統合されることとなりました。

ユリウス・エルンストは、ダンネンベルク公として地域を統治し、二度の結婚を通じて子供をもうけましたが、男子相続人がいなかったため、彼の死後、領地は親族へと引き継がれることとなりました。

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