ユレンデル・デキャスター

ユレンデル・デカスター：オランダを代表するユーティリティープレイヤー

ユレンデル・デカスター（Yurendell Eithel de Caster）は、1979年9月26日、オランダ領アンティルのキュラソー島ブレバンガット出身の元プロ野球選手です。右投右打の内野手として、国内外の様々なリーグで活躍しました。

プロ入りとメジャーデビュー

1996年、アマチュア・フリーエージェントとしてタンパベイ・デビルレイズに入団し、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。その後、2001年にはピッツバーグ・パイレーツへ移籍。そして、2006年5月21日、ついにメジャーリーグデビューを果たしました。

オランダ代表としての国際舞台での活躍

デカスターは、オランダ代表として数々の国際大会に出場し、チームに大きく貢献しました。2003年のヨーロッパ野球選手権大会、2004年のアテネオリンピック、そして2006年、2009年、2013年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に出場。2009年のWBCでは、ドミニカ共和国戦でサヨナラ安打を放ち、チームを勝利に導きました。2008年の北京オリンピックにも出場しています。

2014年には、第1回フランス国際野球大会でオランダ代表に選出され、初代優勝国に貢献。同年のヨーロッパ野球選手権大会では、オランダ代表が大会記録を更新する21回目の優勝を達成しました。2015年には、「GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表」の欧州代表に選出され、日本代表との試合にも出場しました。2016年にも、ハーレムベースボールウィーク、フランス国際野球大会、ヨーロッパ野球選手権大会に出場し、各大会で優勝を経験しています。2017年のWBCにも出場し、4大会連続4度目の選出を果たしました。

メキシカンリーグ、独立リーグでのプレー

2010年以降は、メキシカンリーグや独立リーグを中心にプレーしました。2012年オフには、ニカラグアプロ野球のウィンターリーグで三冠王に輝くなど、その実力を発揮しました。

プレースタイル

デカスターは、メジャーリーグでの経験も持ち、長らくオランダ代表の4番を務めたパワーヒッターです。しかし、俊足も持ち合わせており、身体能力が高く、強肩と反応の良さを生かした軽快な内野守備も魅力です。

背番号

37（2006年）

代表歴

2003年 ヨーロッパ野球選手権大会 オランダ代表
2004年 オリンピック オランダ代表
2006年 WBC オランダ代表
2008年 オリンピック オランダ代表
2009年 WBC オランダ代表
2013年 WBC オランダ代表
2014年 フランス国際野球大会 オランダ代表
2014年 ヨーロッパ野球選手権大会 オランダ代表
2015年 WBSCプレミア12 オランダ代表
2016年 ハーレムベースボールウィーク オランダ代表
2016年 フランス国際野球大会 オランダ代表
2016年 ヨーロッパ野球選手権大会 オランダ代表
2017年 WBC オランダ代表
2019年 ヨーロッパ野球選手権大会 オランダ代表
2019年 WBSCプレミア12 オランダ代表

ユレンデル・デカスターは、オランダ野球界を代表する選手の一人として、その名を歴史に刻んでいます。

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