ユンヒへ

映画『ユンヒへ』の紹介

『ユンヒへ』（原題：윤희에게）は、2019年に公開された韓国映画で、イム・デヒョンが監督および脚本を担当しています。主演にはキム・ヒエが選ばれ、共演には中村優子やキム・ソヘ、ソン・ユビンなどの実力派が名を連ねています。本作は、2020年11月22日に第6回大阪韓国映画祭で初上映され、2022年には本公開を果たしました。

ストーリー概要

物語は、韓国に住むシングルマザー、ユンヒ（演：キム・ヒエ）のもとにある日一通の手紙が届くところから始まります。この手紙は、ユンヒの愛娘である高校生のセボム（演：キム・ソヘ）が偶然目にすることになります。手紙の差出人であるジュン（演：中村優子）の存在が、ユンヒの過去に深く関わっていることが明らかになります。この手紙をきっかけに、セボムは母ユンヒとジュンを引き合わせる決意をし、二人は日本の北海道・小樽へ向かうことになります。

小樽は雪に包まれた静かな街で、母ユンヒの20年前の愛と娘セボムの新たな愛が交錯する特別な場所です。静けさの中で、二人の心の旅が始まり、愛と葛藤、そして理解を深める機会が与えられます。

キャスト

映画のキャストは実力派ぞろいで、それぞれの役割が物語を豊かにしています。

• - キム・ヒエが演じるユンヒは、過去の愛の影を背負った母親。
• - 中村優子が演じるジュンは、ユンヒの過去に繋がる重要な存在。
• - キム・ソヘは、母の秘密に直面する娘セボム役。
• - ソン・ユビンはセボムのボーイフレンドで、彼女を支えます。
• - 木野花はジュンの伯母マサコ役。
• - その他にも多くのキャストが、物語の深みを引き立てています。

公開情報

本作は第24回釜山国際映画祭でクロージング作品として上映された後、韓国国内で317スクリーンで公開されました。日本では大阪韓国映画祭での初上映を経て、2022年に本格的に公開され、多くの観客から支持を得ました。

受賞歴

『ユンヒへ』は、多くの映画祭で高い評価を受け、多数の賞を受賞しています。具体的には、以下のような受賞歴があります。

• - 第24回釜山国際映画祭 - クィア・カメリア賞
• - 第41回青龍映画賞 - 監督賞・脚本賞（イム・デヒョン）
• - 第40回韓国映画評論家協会賞 - 監督賞・脚本賞・音楽賞（キム・ヘウォン）
• - 第18回フィレンツェ韓国映画祭 - 監督賞（イム・デヒョン）
• - その他、キム・ソヘが新人女優賞を受賞するなど、若手からベテランまで多くの演技が評価されています。

『ユンヒへ』は、母と娘の絆や過去の愛を描いた深いドラマであると同時に、観る者に感動を与え続ける作品です。この映画を通じて、人々は愛の本質や家族の重要性について考え直すきっかけを得られるでしょう。

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