ユーロビジョン・ソング・コンテスト1970

ユーロビジョン・ソング・コンテスト1970：第15回大会の詳細

1970年3月21日、オランダ・アムステルダムのRAIコングレストリウムで開催された第15回ユーロビジョン・ソング・コンテスト。オランダ放送協会(NTS)の製作で、1時間13分の放送時間でした。

指揮は、[オランダ]]担当がドルフ・ヴァン・デル・リンデン。フランス担当は常連のフランク・プゥルセル]。[ルクセンブルク担当は[[レイモン・ルフェーブル]でした。

オランダ開催の経緯とボイコット騒動

前年の大会で4ヶ国が同点優勝したため、開催国は投票で決定。その結果、オランダに決まりました。しかし、この結果に納得のいかないポルトガル、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの4ヶ国がボイコット。ポルトガルは代表歌手決定後のキャンセルでした。また、スペインでの開催に反対していたオーストリアも2年連続で不参加となりました。

この事態を受け、以降は同点優勝が複数発生した場合、該当代表が再度歌唱後、決選投票を行うルールが追加されました。

参加国と放送ネットワーク

5ヶ国の不参加により、参加国は12ヶ国に減少しました。

不参加国の中にも、中継放送を実施した国があります。[ポルトガル国営放送]、ノルウェー放送協会(NRK)、[オーストリア放送協会]がインタービジョン経由で東欧諸国へ放送。その他、[ギリシャ国営放送]、アイスランド、イスラエル、ラジオ&テレビ・チュニジア協会(ERTT)、レーデ・トゥピ(ブラジル)、チャンネル13(チリ)が放送を実施しました。フィンランドとスウェーデンは放送も行いませんでした。

新たな演出

番組では、各国代表の歌唱前にショートフィルムを挿入。国や歌手を紹介する演出が取り入れられました。これにより、プレゼンターの出番は、最初の挨拶と投票時のみとなりました。

投票方式

投票方式は前年同様、各国の審査員10名が自国内で中継放送を鑑賞後、1人1票ずつ投票。各国の放送局が投票数を取りまとめ、会場に電話連絡し、スコアボードに加算されました。

結果

アイルランドのダナが「若葉の季節」で優勝。序盤はイギリスのメリー・ホプキンと同点でしたが、ベルギーがアイルランドに9票を入れたことで、ダナが圧勝しました。初優勝を果たしたダナは、帰国時に空港で多くの市民に迎えられました。

その他

各曲の歌詞は、Diggiloo Thrushを参照ください。

この大会は、様々な出来事や新たな試みがあった、ユーロビジョン史に残る大会となりました。

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