ユーロビジョン・ソング・コンテスト1979

ユーロビジョン・ソング・コンテスト1979：エルサレム開催の舞台裏

1979年3月31日、イスラエル・エルサレムの国際コンベンションセンター「ビニェネイ・ハウマ」で、第24回ユーロビジョン・ソング・コンテストが開催されました。ダニエル・ペエルとヤルデナ・アラジがプレゼンターを務め、イスラエル放送局（iba）が製作を担当。2時間56分にわたる放送は、iba初のカラー放送となりました。

しかし、この大会は開催前から多くの課題を抱えていました。開催国がヨーロッパ以外となるのは初めてのことであり、また、土曜日がユダヤ教の安息日に当たるため、ユダヤ教正統派からは開催に対する強い反対の声が上がっていました。

参加国の減少

開催国がイスラエルであったことが、参加国数にも影響を与えました。当時のイスラエルはパレスチナ地域に占領地を拡大しており、国際紛争の渦中にあったため、2ヶ国が政治的な理由で参加を見合わせ、参加国は18か国に減少しました。

トルコは当初参加を予定していましたが、周辺アラブ諸国との関係を考慮し、参加を断念せざるを得ませんでした。また、ユーゴスラビアは、イスラエルがパレスチナへ占領地を返還することを求めていましたが、キャンプ・デービッド合意の協議が決裂したイスラエルでの開催に強い懸念を持ち、参加と中継放送の両方を中止しました。

一方で、アイスランド国営放送（RÚV）やルーマニア、香港は、不出場ながらも中継放送を実施しました。

投票方法

投票方法は前年と変更はなく、各国の審査員が気に入った他国の10曲に投票し、お気に入り順に12, 10, 8-1点として採点。演目終了後、国際電話で繋がれた各局のスポークスマンが出場順に口頭で発表し、プレゼンターが復唱確認（英仏2ヶ国語）した後、スコアボードに加算されました。

大会の結果

ジンギスカンが話題を呼んだ今大会でしたが、地元イスラエルが2連覇を達成しました。

詳細な得点表や各曲の歌詞については、英語版・フランス語版の情報を参照してください。

まとめ

ユーロビジョン・ソング・コンテスト1979は、政治的な背景や宗教的な問題など、様々な困難を乗り越えて開催された大会でした。その結果、地元イスラエルが優勝するという劇的な展開となり、ユーロビジョンの歴史に深く刻まれることとなりました。

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