ユーロビジョン・ソング・コンテスト1994

ユーロビジョン・ソング・コンテスト1994

ユーロビジョン・ソング・コンテスト1994（第39回）は、1994年4月30日にアイルランドの首都ダブリンのポイント劇場で開催されました。アイルランド放送協会(RTÉ)が製作を担当し、3時間2分の放送時間でした。この大会は、アイルランドが史上初の3連覇を達成したことで特筆されます。過去には2年連続で優勝した国はありましたが、開催は初めてでした。

プレゼンターはシンシア・ニ・ムルフーとジェリー・ライアンが務め、アイルランド語、英語、フランス語の3言語を使用しました。幕間には、リバーダンスが披露され、会場を盛り上げました。

参加国

参加国は25ヶ国で、7ヶ国が増加し、7ヶ国が減少しました。前大会の下位6ヶ国が足切りとなり、ベルギー、イスラエル、デンマーク、スロベニア、トルコ、ルクセンブルクが休場となりました。イタリアも自主的に参加を辞退しました。

ルクセンブルクは、国内からの出場者選考の困難さや資金調達の難しさから、2015年まで復帰できず、事実上無期限の辞退となりました。代わりに、前年のミルストリート選手権で出場を逃したスロバキア、エストニア、ハンガリー、ルーマニアの4ヶ国に加え、ポーランド、リトアニア、ロシアの3ヶ国が新規に出場しました。

以下は参加国の出場回数と中継テレビ局の一覧です（各国本部のみ記載）。

(28)　アイルランド放送協会　RTÉ1

不出場ながら中継放送を実施した放送局は以下の通りです。

МРТ　マケドニア放送協会
SLO　スロベニア国営放送
TRT 　トルコ国営放送
iba イスラエル放送局
DR デンマーク放送
新ユーゴ РТСセルビア放送 3K TVBベオグラード・テレビ
RTBF ベルギー・フランス語共同体放送, ・BRTN ベルギー・オランダ語放送

言語ルール違反

1977年に復活した言語ルールでは、各国代表は自国語で歌うことが義務付けられていましたが、ポーランド代表のエディータがリハーサル中に英語で歌い、ルールを破りました。6ヶ国が失格を主張しましたが、署名が過半数に満たなかったため、失格を免れました。本番では、エディータはポーランド語で歌い、言語ルールを守りました。

投票方法

投票方法に変更はありませんでした。各国の審査員が気に入った他国の10曲に投票し、お気に入り順に12, 10, 8-1点として採点しました。演目終了後、スポークスマンが出場順に口頭で発表し、プレゼンターが復唱確認してスコアボードに加算しました。今年度から各国のテレビ局が衛星回線でつながれたため、スポークスマンが画面に登場するようになりました。

結果

アイルランドが優勝し、史上初の3連覇を達成しました。優勝者の年齢が40歳を超えた男性デュオの優勝は初であり、226ポイントは当時の最高得点となりました。下位7ヶ国のリトアニア、エストニア、オランダ、フィンランド、ルーマニア、スイス、スロバキアは、1995年の出場権を失いました。

得点表

※出場順に投票

歌詞

各曲の歌詞については以下を参照してください。

* Diggiloo Thrush

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