ユーロビジョン・ソング・コンテスト1999

ユーロビジョン・ソング・コンテスト1999：変革の年

ユーロビジョン・ソング・コンテスト1999（第44回）は、1999年5月29日にイスラエルの首都エルサレムにある国際コンベンションセンター（Usshishkin Hall）で開催されました。イスラエルでの開催は1979年以来2回目となり、前回と同じ会場が選ばれました。

開催までの道のり

当初、イスラエルでの開催は財政的な問題や、前年の優勝者ダナ・インターナショナルが性転換者であったことに対する一部の正統派ユダヤ教徒の反発など、多くの困難に直面していました。しかし、最終的には開催が決定し、コンテスト史上最も遅い日程での開催となりました。

大会の概要

この大会は、イスラエル放送局(iba)が制作し、歌手のダフナ、ニュースキャスターのイーガル・ラヴィド、女優のシーガル・シャハモンがプレゼンターを務めました。史上初の3人体制で、ヘブライ語、英語、フランス語の3言語が使用され、放送時間は3時間14分に及びました。

参加国は23ヶ国で、多くの国が自国のテレビ局を通じて中継放送を実施しました。不出場ながら中継放送を実施した国には、フィンランド、ギリシャ、ラトビア、ルーマニア、ロシア、スイスなどが含まれます。

規則の変更点

1999年大会では、ユーロビジョンの歴史において重要な規則変更がいくつか行われました。

言語規則の廃止: 1977年以来の「自国の言語で歌わなければならない」という規則が廃止され、多くの国が英語での歌唱を選択しました。
伴奏の変更: 経費削減のため、従来の生演奏による伴奏が廃止され、参加者全員がカラオケ音源を持参することになりました。
* Big4の特別枠: 欧州放送連合の運営資金を支えるイギリス、ドイツ、フランス、スペインの4ヶ国は、今後予選なしで参加できる特別枠が与えられることが発表されました。

結果とハプニング

優勝はスウェーデンが獲得しましたが、表彰式ではダナ・インターナショナルから優勝者にトロフィーが授与される際に、トロフィーが落とされるというハプニングがありました。

各国の楽曲

各国の代表曲の歌詞については、以下のリンクを参照してください。

Diggiloo Thrush

ユーロビジョン・ソング・コンテスト1999は、規則の変更や開催までの困難など、多くの出来事があった大会として記憶されています。この大会は、ユーロビジョンの歴史における変革の年として、その名を刻んでいます。

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