ユーロビジョン・ソング・コンテスト2018

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2018：リスボン大会

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2018（第63回）は、2018年5月にポルトガルのリスボンで開催されました。前年の大会でサルヴァドール・ソブラルが優勝したことにより、ポルトガルが初めて主催国となりました。

大会概要

• - 開催地: ポルトガル、リスボン（アトランティコ・パビリオン）
• - 参加国数: 43か国（ロシアが復帰）
• - 優勝者: イスラエル代表 ネッタ「Toy」

イスラエルの優勝は1998年以来、約20年ぶり4回目。キプロスは2位、チェコは6位と過去最高位を記録しました。一方、開催国ポルトガルは最下位に終わりました。

会場

アトランティコ・パビリオン（現アルティス・アリーナ）は、20,000人を収容可能なポルトガル最大の屋内アリーナであり、ヨーロッパでも最大級の施設です。

開催地決定にあたっては、以下の条件が考慮されました。

• - 10,000人前後の観客を収容できること
• - 1,500人の報道関係者が利用できる国際プレスセンターの設置
• - 2,000人以上の関係者が宿泊できるホテルが十分にあること
• - 国際空港へのアクセスと効率的な交通インフラ

形式

テーマは「All Aboard!」。海のモチーフが採用され、多様性とリスボンの歴史、ユーロビジョンの価値観を表現しました。

各国の出場者がポルトガル各地を訪れるポストカード映像も制作されました。

司会者

司会はシルヴィア・アルベルト、フィロメナ・カウテラ、カタリナ・フルタド、ダニエラ・ルーアの4名の女性が務めました。女性のみの司会は2015年以来でした。

準決勝

準決勝は2回に分けて行われ、それぞれ上位10か国が決勝に進出しました。

決勝

決勝では、アナ・モウラとマリーザによるファドのパフォーマンスで幕を開け、前回優勝者のサルヴァドール・ソブラルも出演しました。

物議を醸した出来事

• - 文化盗用批判: イスラエル代表のネッタのパフォーマンスが日本文化の盗用であるとの批判を受けました。
• - ベラルーシ国内予選: アレクセーエフの楽曲がルール違反の疑いで議論を呼びました。
• - チェコ代表の怪我: ミコラス・ヨセフがリハーサル中に背中を負傷するも、本番に出場しました。
• - 中国のテレビ局による検閲: Mango TVがアルバニアとアイルランドのパフォーマンスを検閲し、欧州放送連合との提携が解消されました。
• - イギリスのパフォーマンス中の乱入: 決勝でイギリス代表のパフォーマンス中に男が乱入する事件が発生しました。

まとめ

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2018は、音楽の祭典であると同時に、政治や文化的な問題が浮き彫りになる大会となりました。イスラエルの優勝、各国のパフォーマンス、そして様々な事件を通して、ユーロビジョンの多様性と複雑さを改めて認識させられる大会となりました。

視聴者数は1億8600万人に達し、前回大会より400万人以上増加しました。

もう一度検索