ヨアナ・イェンジェイチック

ヨアナ・イェンジェイチックについて

ヨアナ・イェンジェイチック（Joanna Jędrzejczyk）は、1987年8月18日生まれのポーランド出身の元総合格闘家およびキックボクサーである。彼女はオルシュティンにて生まれ、米国の格闘技団体アメリカン・トップチームに所属し、UFCの世界女子ストロー級王座を獲得したことで知られる。彼女はポーランド人として初めてUFC世界王者の称号を獲得し、その後、UFC殿堂入りも果たした。

経歴

ヨアナは10代の頃に体を鍛える目的でムエタイを始め、2005年にプロファイターとしての道に進むことになった。キックボクシングキャリアでは、アーネスト・ホーストに指導を受け、多くのタイトルを得ることになる。特に日本では佐々木仁子、大石綾乃、AZUMAといった選手との試合で勝利を収め、名を馳せた。

2012年からは総合格闘技に専念し、プロデビュー以降は無敗を記録した。その後、2014年7月にUFCデビューを果たし、ジュリアナ・リマとの対戦で判定勝利を挙げた。続いて、同年12月には無敗のクラウディア・ガデーリャに勝利し、自らの地位を確立した。

UFCでの活躍

2015年3月には、UFC 185でのタイトルマッチにてカーラ・エスパルザを相手にKO勝ちを収め、世界女子ストロー級の王座を獲得。これにより、ヨアナはポーランド人初のUFC王者となった。

その後、彼女は防衛戦を重ねていき、2016年4月にはリアリティ番組「The Ultimate Fighter」でコーチを務め、再びクラウディア・ガデーリャと対戦。3-0の判定勝利を収め、王座の防衛を続けた。2017年5月には、ファイト・オブ・ザ・ナイトに選出されたジェシカ・アンドラージとの試合でも勝利を収め、5度目の王座防衛を達成。

王座喪失とその後

しかし、2017年11月4日のUFC 217で、ローズ・ナマユナスにTKOで敗北し、自身のキャリア初となる敗戦を喫することとなる。その後、2018年4月に行われた再戦でも再度敗北。王座奪還は叶わなかったものの、その後も女子ストロー級のトップファイターとして活躍を続けた。

2020年3月には、ジャン・ウェイリーとのタイトルマッチに挑み、接戦の末に僅差での判定負けとなったが、この試合もファイト・オブ・ザ・ナイトに選出されるなど、彼女の戦闘スタイルが高く評価されることとなる。

2022年には、約2年ぶりに復帰し、再度ジャン・ウェイリーと対戦したが、KO負けを喫し、試合後には引退を表明した。

人物と称賛

難しい名前のため、彼女の名は多くのファンにとって挑戦的なものであったが、それに対しても彼女は誇りを持っていた。2024年にはUFC殿堂入りが発表され、彼女の偉業が再評価されることとなった。

戦績と記録

ヨアナ・イェンジェイチックは、IFMAムエタイ世界選手権やUFC世界女子ストロー級王座など、多くの重要なタイトルを獲得し、女子総合格闘技界におけるレジェンドとしてその名を刻んでいる。彼女の戦績は、ファンや後進の選手たちにとっても教訓と激励の源であり続けるだろう。

もう一度検索