UFC 217

UFC 217: 衝撃のタイトルマッチ3連発と熱狂の夜

2017年11月4日、格闘技の聖地、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンは、熱狂的なファンの渦に包まれていました。世界中から集まった観客の視線は、UFC 217: Bisping vs. St-Pierreという、歴史に残る一夜を目撃するためにあるのです。

この大会は、3つのタイトルマッチが組まれた、まさに豪華絢爛なカードでした。メインイベントを飾ったのは、UFC世界ミドル級タイトルマッチ。王者マイケル・ビスピンと、長らく王座から遠ざかっていたものの、その実力には誰もが疑う余地のないジョルジュ・サンピエールによる対戦です。サンピエールは、見事なリアネイキッドチョークでビスピンを絞め落し、王座奪還という偉業を成し遂げました。

セミメインイベントは、UFC世界バンタム級タイトルマッチ。王者コーディ・ガーブラントと、その挑戦者TJ・ディラショーの激突です。試合は、ディラショーが強烈な右フックとパウンドでガーブラントを圧倒。見事なKO勝利で、王座を奪取しました。

そして、もう一つのタイトルマッチ。UFC世界女子ストロー級タイトルマッチでは、王者ヨアナ・イェンジェイチックに挑戦したローズ・ナマユナスが、左フックからの連打でKO勝ち。衝撃的な勝利で、新女王の誕生を告げました。

メインカード、プレリミナリーカード、アーリープレリムと、全試合を通して白熱した展開が繰り広げられました。リカルド・ラモスのスピニングバックエルボーによるKO勝利、オヴィンス・サンプルーの左ハイキックによるKO勝利など、数々のハイライトシーンが生まれました。一方、マーク・ゴッドビアー対ウォルト・ハリス戦では、ブレイク後の反則行為により、ゴッドビアーの失格という結果も生まれました。

この大会では、特に目立ったファイト・オブ・ザ・ナイト受賞者は出ませんでしたが、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトには、メインイベントで勝利したジョルジュ・サンピエール、セミメインイベントを制したTJ・ディラショー、そして、女子ストロー級タイトルマッチを制したローズ・ナマユナス、さらにオヴィンス・サンプルー、リカルド・ラモスが選ばれ、それぞれ5万ドルのボーナスを獲得しました。彼らの卓越したパフォーマンスは、観客に大きな感動を与えたことは間違いありません。

UFC 217は、結果として、3つのタイトルが移り変わり、数々の記憶に残る試合が生まれた大会となりました。新たな王者たちの誕生、そして、敗れた者たちの再起への誓い。この大会は、UFCの歴史に新たな1ページを刻んだと言えるでしょう。

大会カードは以下の通りです。

アーリープレリム
第1試合：リカルド・ラモス ○ vs × アイマン・ザハビ (3R 1:58 KO)
第2試合：カーティス・ブレイズ ○ vs × アレクセイ・オレイニク (2R 1:56 TKO)

プレリミナリーカード
第3試合：ランディ・ブラウン ○ vs × ミッキー・ガル (判定3-0)
第4試合：オヴィンス・サンプルー ○ vs × コーリー・アンダーソン (3R 1:25 KO)
第5試合：マーク・ゴッドビアー ○ vs × ウォルト・ハリス (1R 4:29 失格)
第6試合：ジェームス・ヴィック ○ vs × ジョセフ・ダフィー (2R 4:59 TKO)

メインカード
第7試合：パウロ・コスタ ○ vs × ジョニー・ヘンドリックス (2R 1:23 TKO)
第8試合：スティーブン・トンプソン ○ vs × ホルヘ・マスヴィダル (判定3-0)
第9試合：ローズ・ナマユナス ○ vs × ヨアナ・イェンジェイチック (1R 3:03 KO) ※ナマユナスが王座獲得
第10試合：TJ・ディラショー ○ vs × コーディ・ガーブラント (2R 2:41 KO) ※ディラショーが王座獲得
* 第11試合：ジョルジュ・サンピエール ○ vs × マイケル・ビスピン (3R 4:23 リアネイキッドチョーク) ※サンピエールが王座獲得

負傷などによるカード変更もありましたが、大会全体としては、大きな成功を収めたと言えるでしょう。UFC 217は、多くのファンにとって忘れられない、素晴らしい夜となりました。

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