ヨハン・バスケス

ヨハン・フェリペ・バスケス・イバーラ（Johan Felipe Vásquez Ibarra）は、1998年10月22日にメキシコ・ソノラ州ナボホアで生を受けたプロサッカー選手です。現在はイタリアのセリエAに所属するジェノアCFCでセンターバックを中心にディフェンダーとしてプレーし、メキシコ代表としても活躍しています。

クラブキャリア

バスケスのキャリアは、2015年に国内強豪であるUANLティグレスのユースアカデミーで始まりました。しかし、ティグレスでは1年でチームを離れ、翌年にはシマロネス・デ・ソノラと契約。2017年には同クラブのトップチームへ昇格を果たし、メキシコ2部リーグであるリーガ・デ・アセンソの試合でプロ初出場を飾りました。

その後、2018年4月には国内トップリーグであるリーガMXのCFモンテレイへ移籍し、さらに2019年12月には同じくリーガMXのクラブ・ウニベルシダ・ナシオナルへと活躍の場を移しました。ウニベルシダ・ナシオナルでの2シーズン目にあたる2020-21シーズンにはレギュラーポジションを獲得し、リーグ戦39試合に出場して1得点を記録するなど、チームの重要な戦力として認められるようになりました。この活躍が欧州クラブのスカウトの目に留まることとなります。

2021年夏、バスケスはイタリア・セリエAのジェノアCFCへ、買い取り義務が付帯する期限付き移籍で加入しました。イタリアでの最初のシーズンを経て、2022年夏には、27年ぶりにセリエAへ昇格を果たしたUSクレモネーゼへ、今度は買い取りオプション付きのレンタル契約で移籍。セリエAの舞台で経験を積み重ねました。

代表キャリア

メキシコ代表としても世代別代表から順調にステップアップしてきました。2019年には、パンアメリカン競技大会に出場したU-23メキシコ代表の一員として3位入賞に貢献しています。同年10月にはA代表に初招集され、トリニダード・トバゴ代表との国際親善試合で記念すべきフル代表デビューを果たしました。

キャリアにおけるハイライトの一つとして、2021年に開催された東京オリンピックへの出場が挙げられます。バスケスはU-23メキシコ代表の中心選手として大会に参加。グループリーグでは開催国である日本代表と同じグループとなり、直接対決も実現しました。このグループステージの日本戦では退場処分を受けるという苦い経験をしましたが、チームはグループを2位で突破し、決勝トーナメントに進出しました。

そして、3位決定戦で再び日本代表と対戦する機会を得ました。この試合でバスケスは前半早い時間に先制ゴールを決め、チームを勢いづかせ、最終的に3-1の勝利に大きく貢献。メキシコ代表に銅メダルをもたらす立役者となりました。

A代表としては、2019年のデビュー以降、2022年のFIFAワールドカップに出場するなど、定期的に招集されています。これまでに国際Aマッチ20試合に出場し、1得点を記録しています（2023年現在）。

タイトル

クラブ

CFモンテレイ
リーガMX: アペルトゥーラ2019
CONCACAFチャンピオンズリーグ: 2019

代表

メキシコ代表
* CONCACAFゴールドカップ: 2023


メキシコ国内で成功を収め、ヨーロッパの舞台で経験を積むヨハン・バスケスは、メキシコ代表の守備陣にとって今後も重要な存在であり続けるでしょう。セリエAでの更なる活躍が期待されています。

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