ヨビバイト

ヨビバイト (Yobibyte) について

ヨビバイト（Yobibyte）は、コンピュータのデータ容量や記憶装置の大きさを表すために使用される情報量の単位です。SI接頭語のヨタ（Yotta）を用いたヨタバイト（YB）と混同されやすいですが、ヨビバイトは国際単位系（SI）ではなく、国際電気標準会議（IEC）によって定義された二進接頭語を用いています。そのため、正確には「YiB」と表記されます。

ヨビバイトの定義

ヨビバイトは、二進接頭語の「ヨビ (yobi)」が示す通り、2の80乗バイト（2^80 B）として定義されます。具体的には、


1 YiB = 2^80 B = 1,208,925,819,614,629,174,706,176 B


という非常に大きな値になります。この値は、1,208,925,819,614,629,174,706,176バイトに相当し、一般的には天文学的な数と言えるでしょう。

ヨタバイトとの違い

ヨビバイトとよく比較される単位にヨタバイト（YB）があります。ヨタバイトはSI接頭語の「ヨタ」を使用しており、10の24乗バイト（10^24 B）として定義されます。


1 YB = 10^24 B = 1,000,000,000,000,000,000,000,000 B


このように、ヨタバイトは1,000を8回掛けた値ですが、ヨビバイトは2の80乗の値であり、計算方法が異なります。この違いにより、同じ「ヨタ」という言葉を使用しているにもかかわらず、両者の値には大きな差があります。ヨビバイトは二進数に基づいた単位であり、コンピュータの内部処理や記憶装置の容量をより正確に表すために用いられます。

補足

ヨビバイトは非常に大きな単位であるため、日常的に使用されることはほとんどありません。主に大規模なデータセンターや科学研究分野など、膨大なデータを扱う環境で用いられます。家庭用のパーソナルコンピュータやスマートフォンでは、ギガバイト（GB）やテラバイト（TB）といった単位が一般的です。

まとめ

ヨビバイト（YiB）は、コンピュータのデータ量を表す二進接頭語を用いた単位であり、2の80乗バイトという巨大な値を持ちます。ヨタバイト（YB）と混同されやすいですが、定義が異なるため、注意が必要です。ヨビバイトは、コンピュータの内部処理や記憶装置の容量を正確に表すために使用される重要な単位です。

関連情報

データ量の比較

外部リンク

ヨビバイト - コトバンク

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