コトバンク

コトバンクの概要

コトバンクは、さまざまな出版社が提供する辞書や辞典、データベースを一元的に検索できる無料のウェブサービスです。このプラットフォームは、株式会社CARTA HOLDINGSのグループ会社であるDIGITALIOによって運営されており、広告収益を基に運営されています。サービスの発足は2009年で、当初は「kotobank」と表記されていましたが、現在はカタカナ表記に変更されています。

沿革

コトバンクは、2008年6月に朝日新聞社と株式会社ECナビが共同で発表した「みんなの知恵蔵」が基盤となっています。このサービスは、当時の現代用語事典である「知恵蔵」をオンライン化したもので、情報の網羅性を高める要望が多く寄せられ、辞書プラットフォームとして他の出版社も参加できるように再構築されました。

2009年4月23日に本格的にサービスが開始され、初期には講談社、小学館、朝日新聞出版などの提供する辞書を中心に44辞書、43万項目が網羅されていました。設立当初から、朝日新聞社との密接な連携があり、その関連ニュースも表示されていました。

2011年からは、iPhone向けのアプリ「kotobank for iPhone」が公開され、デジタル環境での利用が促進されました。この年の10月には運営会社が社名を変え、さらに2019年には再編成が行われ、現在のDIGITALIOが運営に当たっています。2021年には朝日新聞社のロゴが撤去され、商標もVOYAGE MARKETINGに移行しました。

また、2022年1月にDIGITALIOは社名を変更し、さらに5月には小学館のグループ会社C-POTとの提携が発表され、現在の共同運営体制が整いました。

信頼性と目的

コトバンクは、その設立時からインターネット上の情報の信頼性の低さに懸念を示し、高品質な情報提供を目指しています。特に、信頼性の高い情報源として位置づけられ、朝日新聞社のデジタルメディア本部長である大西弘美は「信頼性の高いサイトを構築すること」を強調しています。

国立国会図書館の収集書誌部は、コトバンクに掲載される情報の一部を公式な参考資料として利用することを認めており、これは同サイトの信頼性を裏付けています。

関連サービス

コトバンクのような辞書検索のプラットフォームには、goo辞書やWeblioなどのサービスも存在し、これらも多数の辞書を一元的に検索することができます。また、日本大百科全書（ニッポニカ）も関連する情報源として広く利用されています。

結論

コトバンクは、各種辞書や事典を網羅的に検索できる貴重なオンラインリソースであり、その信頼性と利便性により、多くの利用者にとって重要な情報源となっています。

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