ヨリス・マタイセン

ヨリス・マタイセン（Joris Mathijsen, 1980年4月5日 - ）は、オランダ・北ブラバント州ホールレ出身の元サッカー選手。オランダ代表として、FIFAワールドカップとUEFA EUROにそれぞれ2度出場した経験を持つ。ポジションはディフェンダーであり、主にセンターバックとして活躍した。

プロとしてのキャリア

マタイセンは、幼少期に友人の練習に付き添ったことをきっかけにサッカーを始めた。地元ホールレのSV VOABでプレーした後、9歳でヴィレムIIの下部組織に入団。1998-99シーズンにトップチームへ昇格し、1999年2月27日のFCユトレヒト戦でプロデビューを果たした。ヴィレムIIには2004年までの6シーズン在籍し、その後、コー・アドリアーンセ監督が率いるAZアルクマールへ移籍。

しかし、AZでは度重なる負傷に苦しみ、安定した出場機会を得ることができなかった。2006年8月1日、マタイセンはドイツのハンブルガーSVへ移籍。当時、ハンブルガーSVには、ラファエル・ファン・デル・ファールトやナイジェル・デ・ヨングといったオランダ代表の選手が在籍していた。移籍金は600万ユーロ。

2007年10月20日のVfBシュトゥットガルト戦で、移籍後初得点となる決勝ゴールを記録。このゴールは、ハンブルガーSVのクラブ通算2500得点目という記録的なものでもあった。2008年11月には、2012年までの契約延長に合意した。

2011年6月16日、スペインのマラガCFと2年契約を締結。そして2012年8月10日、母国オランダのフェイエノールトへ完全移籍した。

代表としてのキャリア

マタイセンは、2004年11月17日のアンドラ代表戦でオランダ代表デビューを飾った（3-0でオランダ勝利）。2006年にハンブルガーSVへ移籍してからは、代表チームで重要な役割を担うようになり、左足のキックの精度を活かして主に左センターバックとして起用された。

2008年のUEFA EURO 2008では、当初はヴィルフレート・ボウマにポジションを奪われかけたものの、安定したプレーを続け、レギュラーの座を維持した。2010 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選では、チーム最多の出場時間を記録し、予選最少失点に抑えたチームの守備を支えた。

ベルト・ファン・マルワイク監督によって、2010 FIFAワールドカップ本大会に出場するメンバーにも選出され、グループリーグ初戦のデンマーク戦に先発出場を果たした。

プレースタイル

左利きのセンターバックであり、安定した守備と正確な左足のフィードが持ち味。セットプレー時には攻撃にも参加し、得点を奪うこともあった。

その後

引退後は指導者として活動している。


代表歴
2006 FIFAワールドカップ
2010 FIFAワールドカップ

試合数
* 国際Aマッチ 84試合 3得点（2004年-2012年）

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