ヨン・ファント・シップ

ヨハネス・ニコラース・ファント・シップ

ヨハネス・ニコラース・ファント・シップ（Johannes Nicolaas "John" van 't Schip）は、オランダ出身の元プロサッカー選手であり、現在はアヤックス・アムステルダムの暫定監督として活躍しています。1963年12月30日に生まれた彼は、現役時代の主なポジションはミッドフィールダーです。彼は2023年10月から監督を務めており、アヤックスの指導者として新たな挑戦に臨んでいます。また、息子のダフェイ・ファント・シップもサッカー選手として活動しており、オーストラリアの3部リーグに所属しています。

経歴

ファント・シップはカナダのブリティッシュコロンビア州で生まれましたが、8歳の時にオランダへ移住しました。彼はアヤックス・アムステルダムのユースアカデミーでキャリアをスタートさせ、1981年の12月にトップチームに昇格しました。アヤックスでは主力として11シーズンを過ごし、リーグ優勝を4回、カップ戦での優勝を3回果たしました。特に1987年にはUEFAカップウィナーズカップ、1992年にはUEFAカップを制覇するなど、多くの栄光を手にしました。

1992年にはイタリアの古豪ジェノアに移籍し、1996年まで4シーズンにわたりプレーしました。オランダ代表としても、1986年にスコットランド戦でデビューし、通算で41試合に出場して2得点を記録しました。特に1988年の欧州選手権では、チームが優勝する喜びを味わいました。また、1990年のワールドカップイタリア大会や1992年のEURO '92にも代表として出場しました。

指導者としてのキャリア

ファント・シップの引退後、彼は指導者の道を歩むことになります。まず初めに、古巣アヤックスのユースチームを監督し、マルコ・ファン・バステンと共に指導にあたりました。さらに、FCトゥウェンテでも監督を務めるなど、多様な経験を積んでいきます。また、2004年からはオランダ代表のアシスタントコーチとしても活動し、2006年のワールドカップドイツ大会にも参加しました。

その後も指導者としてのキャリアは続き、メルボルン・ハートFCやCDグアダラハラなど、海外リーグでも成果を上げていきました。特にメルボルン・シティFCではFFAカップを制覇するなどの実績があります。

アヤックスの暫定監督

2023年10月30日、ファント・シップはアヤックス・アムステルダムの暫定監督に就任しました。2023-24シーズンの終了までの契約として、彼は再びクラブに戻り、その経験を活かしてチームの再建に取り組むこととなります。アヤックスは彼の指導のもとでどのような成果を上げるのか、多くのサッカーファンの注目が集まっています。

所属クラブと成果

選手時代

• - アヤックス・アムステルダム (1981-1992)

- 出場試合数: 273試合
- 得点数: 29得点

• - ジェノアCFC (1992-1996)

- 出場試合数: 107試合
- 得点数: 11得点

指導歴

• - アヤックス・アムステルダム ユースコーチ (1997-2000)
• - FCトゥウェンテ 監督 (2001-2002)
• - メルボルン・シティFC 監督 (2013-2017)
• - アヤックス・アムステルダム 暫定監督 (2023- )

ファント・シップはその豊富な経験を背景に、アヤックスの再起を図る立場に立っており、これからも目が離せない存在となっています。

もう一度検索