ヨーグルティング

ヨーグルティング (Yogurting)

『ヨーグルティング』は、韓国製のMMORPGであり、「学園オンラインRPG」と自称しています。開発は韓国エヌティックスソフトによるもので、運営は韓国のネオウィズが手がけました。ゲームの特徴的な要素には、課金が基本無料でアイテム課金方式だった点が挙げられます。このゲームの日本語版は2005年から2010年にかけてガンホー・オンライン・エンターテイメントによって運営されましたが、最終的にはサービスが終了することとなりました。ヨーグルティングは略称として「ヨーグル」や「YG」と呼ばれています。

ゲームの背景

『ヨーグルティング』の舞台は、学園で構成されており、エスティバー学園と宵月学院の2つの学校が存在します。プレイヤーは、これらの学校からどちらかを選んでキャラクターを作成します。ゲームの名は「yogurt city」からの造語で、新しいものが誕生する町をイメージして付けられました。

ゲーム内では、「無限放学現象」と呼ばれる現象が発生し、ほとんどの教師が行方不明となっています。このため、学校の機能は実質的に失われています。生徒会が連携してこの事態の調査を進めているものの、学校内の秩序は崩れ、オカルト研究部などが力を増し、伝統的な生徒会との対立があります。

学園の特徴

私立宵月学院は、都心から離れた山の麓に存在し、その孤立した立地条件に加え、無限放学現象以降、教師の数がほぼゼロに近い状態です。一方で、公立エスティバー学園は、現代的な設備を持ち、多くの教師が残っているため、正常化に向けた努力がなされています。

キャラクターとNPC

『ヨーグルティング』には様々なキャラクターが登場します。たとえば、イメージキャラクターのアンナは新入生にアドバイスを提供する役割を担っており、妹のナナも同様に宵月学院でのセーブポイント管理を担当しています。また、特異なキャラクターや幽霊も多数存在し、プレイヤーに対する興味を引く要素となっています。

ゲームシステム

ゲームのシステムはMMORPGでありながら、個別の「エピソード」に参加する形式を取っています。このエピソードには挑戦するための適正レベルが設定されており、参加メンバーのレベルが高すぎる場合、得られる経験値が減少します。エピソードは複数のMAPで構成され、クリアすることで経験値やアイテムを獲得できます。

戦闘では、周囲に多くの敵がいる状況で戦うこととなるため、連携や協力が求められます。使用できる武器は剣系やグローブ系、スピリット系、ミューラ系の4種類があり、プレイヤーは戦闘スタイルに応じて武器を使い分けることができます。

日本版の運営

日本での展開は、当初は期待を集めましたが、実際には多くの課題に直面しました。低調な運営状況が続き、最終的には2010年に日本版サービスが終了しました。運営の不振に加え、キャラクター設定やネーミングの問題が話題となり、特に韓国風のキャラクター名が日本のプレイヤーには受け入れられにくかったことが指摘されました。

まとめ

『ヨーグルティング』は、学園生活をテーマにした独特のMMORPGで、カストマイズ性やストーリー展開が楽しめる一方で、運営の手腕や日本市場におけるローカライズの不足が響き、早期のサービス終了となったことが悔やまれます。これは、ゲームの潜在的可能性を感じさせる一方で、時代の要請に応じた柔軟な発展が求められた結果でもありました。

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