ライアン・ボリンジャー

ライアン・ボリンジャー：異色の経歴を持つ左腕投手

ライアン・マイケル・ボリンジャー（Ryan Michael Bollinger）は、1991年生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のプロ野球選手です。左投左打の投手として、そのキャリアは多岐にわたります。現在はドイツ・ブンデスリーガのハール・ディサイプルズに所属しています。

プロ入りと転向

2009年のMLBドラフトで、ボリンジャーはフィラデルフィア・フィリーズから一塁手として指名されプロ入りしました。しかし、2010年に独立リーグへ移籍した際に、投手に転向。この決断が彼の野球人生を大きく変えることになります。

各地での挑戦

ホワイトソックス傘下でのプレーを経て、ボリンジャーは再び独立リーグへ。アメリカン・アソシエーションやカナディアン・アメリカン・リーグなど、複数の球団を渡り歩きました。2017年からはドイツ・ブンデスリーガに活躍の場を移し、ハール・ディサイプルズで目覚ましい成績を収めます。

ドイツでは、先発投手として10勝1敗、防御率0.76という圧倒的な成績を残し、リーグの最優秀投手に選ばれました。また、1シーズンで178奪三振というリーグ記録を樹立。その後はオーストラリアン・ベースボールリーグでもプレーするなど、国際的な経験を積んでいます。

メジャーへの挑戦と台湾での活躍

2017年、ボリンジャーはニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結び、AAA級まで昇格。短期間ながらメジャー昇格も果たしますが、出場機会には恵まれませんでした。その後、サンディエゴ・パドレスと契約しますが、メジャー定着はなりませんでした。

2019年からは台湾プロ野球（CPBL）の富邦ガーディアンズへ移籍。登録名「包林傑」として活躍しました。同年は19試合に登板し、6勝5敗、防御率4.31、127奪三振という成績を残しました。2020年には楽天モンキーズへ移籍し、登録名「霸林爵」としてプレー。2021年は19試合に先発し、5勝7敗、防御率2.80、114奪三振を記録しています。

ドイツへの復帰

2024年、ボリンジャーは7シーズンぶりにハール・ディサイプルズに復帰。再びドイツの地でプレーすることになりました。異色の経歴を持つ左腕投手は、これからも様々な舞台でその才能を発揮してくれることでしょう。

プレースタイル

ボリンジャーは、恵まれた体格から投げ下ろす角度のあるボールが持ち味です。変化球も多彩で、緩急を織り交ぜた投球で打者を翻弄します。また、マウンド度胸も良く、ピンチの場面でも冷静に投げることができる投手です。

背番号

49（富邦ガーディアンズ：2019年 - 2020年）
27（楽天モンキーズ：2021年 - 2022年）

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