ライオンのいただきます

ライオンのいただきます

『ライオンのいただきます』は、1984年10月1日から1990年12月28日まで、フジテレビ系列で放送されたトークバラエティ番組です。この番組は、ライオンが一社提供しており、平日の午後1時から1時半にかけて生放送されていました。もともとはテレビドラマが放送されていた枠が、バラエティ番組へと変わり、多様なゲストとのトークが中心となったことで人気を博しました。

番組の特徴と進行

『ライオンのいただきます』は、毎回多様な分野で活躍する「おばさま」たちをゲストに招いて、視聴者から寄せられたお悩み相談を扱うことがメインの内容でした。特に、ゲストとして出演する女優や歌手たちの本音満載のトークが好評を得て、若い世代にも彼女たちの知名度を広げました。司会を務めた小堺一機は、当時20代でしたが、その様子は視聴者にとって新鮮さを与えました。

番組の開始当初は、1回につきゲストが『オバサンA』『オバサンB』という形で2名でしたが、人気の高まりに伴い、ゲスト数は増えて3〜4名程度になることもありました。特に、番組中に紹介された「おばさま方」の合計年齢を発表するコーナーは視聴者に人気を集め、「今日のオバサン3人合わせて●●歳！」というフレーズが定番となりました。初回のゲストには中山あい子と浦辺粂子が登場しました。

お悩み相談コーナー

お悩み相談のメインコーナーは「いただきます劇場」で、視聴者から寄せられたお悩みを再現したドラマ仕立てで行われました。このコーナーには、ヒロシ & チーボーや松金よね子などが出演し、彼女たちの個性的な意見が話題を呼ぶことがありました。このコーナーから「エロガッパ」という流行語も生まれ、重田千穂子の「うちの主人ときたら…エロガッパなんです!!」という言葉が印象的でした。

視聴者参加型の公開生放送

番組は東京・新宿のスタジオアルタから公開生放送形式で行われており、前の時間帯に放送されていた『笑っていいとも!』の観客を引き続き利用するスタイルをとりました。この形式は、観客のリアクションを生かすため多くの視聴者に親しまれました。また、金曜日には明石家さんまがほぼ毎週オープニングトークに出演し、小堺との軽妙なやり取りが期待されるようになりました。

時間帯の変更と番組のリニューアル

1989年10月2日からは番組名が『ライオンのいただきますII』に変更され、スタイルにいくつかの変更が加えられました。主なゲストが「おばさま」から「おじさま」にシフトしたものの、基本的なトーク番組のスタイルは維持されました。最終回まで多くの視聴者に愛され、1991年からは『ライオンのごきげんよう』へとリニューアルされることになりました。この新しい番組形式でも、小堺一機が司会を務めるなど、当時の人気を引き継ぎました。

番組の影響と再放送

『ライオンのいただきます』は、放送終了後も多くの視聴者の記憶に残り、同一キャストによる特別企画が後に行われるなど、長い間親しまれました。『ごきげんよう』においても、過去のゲストが再登場する企画が行われ、視聴者にとっての特別な思い出として残り続けています。今回の番組は生放送によるトークの醍醐味を多くの人々に提供し、そのスタイルは後のバラエティ番組にも影響を与えたことが評価されています。

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