ライサ・スメタニナ

ライサ・スメタニナ（Raisa Petrovna Smetanina、1952年2月29日 - ）は、旧ソビエト連邦コミ共和国出身の元クロスカントリースキー選手です。1970年代後半から1990年代初頭にかけて、ソ連代表およびロシア代表として国際舞台で活躍しました。

スメタニナは、その輝かしいキャリアの中で数々の偉業を達成しました。1974年のノルディックスキー世界選手権では5kmで銅メダルを獲得し、その才能を開花させます。1976年のインスブルックオリンピックでは、5kmで銀メダル、10kmとリレーで金メダルを獲得し、一躍トップアスリートの仲間入りを果たしました。

その後もスメタニナは第一線で活躍を続け、1992年まで5度のオリンピックに出場し、合計10個のメダルを獲得しました。これは、冬季オリンピックの女性選手としては史上最多の記録です。また、ノルディックスキー世界選手権にも8度出場し、金、銀、銅メダルをそれぞれ4個ずつ、合計12個のメダルを獲得しました。

1992年のアルベールビルオリンピックでは、40歳の誕生日を目前に控えたスメタニナがリレーで金メダルを獲得し、女子距離競技史上最年長のメダリストとなりました。このシーズンを最後に、彼女は現役を引退しました。

スメタニナは、ホルメンコーレンスキー大会でも素晴らしい成績を残しています。1975年には10kmと5kmで優勝、1979年には5kmで優勝を果たしました。その功績が認められ、1979年にはホルメンコーレン・メダルを受章しています（同時受章者はエリック・ホーカー、インゲマル・ステンマルク）。

クロスカントリースキー・ワールドカップでは、1978-1979シーズンのテスト大会で総合2位、1980-1981シーズンのテスト大会で総合優勝を果たしました。1983-1984シーズンには自己最高の総合2位となり、ワールドカップ通算3勝（2位9回、3位4回）を記録しています。さらに、ソビエト連邦選手権では計21個のタイトルを獲得しました。

ライサ・スメタニナは、その圧倒的な実力と長年にわたる活躍で、クロスカントリースキー界に多大な貢献をしました。彼女の功績は、今後も長く語り継がれることでしょう。

[外部リンク]
ライサ・スメタニナ - 国際スキー連盟のプロフィール
ライサ・スメタニナ - Olympedia
ホルメンコーレン大会優勝者一覧（PDF）
ホルメンコーレンメダル受賞者一覧（PDF）

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