ライチャス・ブラザーズ

ライチャス・ブラザーズ (The Righteous Brothers)

ライチャス・ブラザーズは、アメリカの人気デュオで、ブルー・アイド・ソウルの象徴的存在です。彼らは1960年代に数々の名曲を発表し、音楽シーンで大きな影響を与えました。1962年に結成されたこのデュオは、オリジナルメンバーのビル・メドレーとボビー・ハットフィールドによって成り立っています。

結成から成功へ

ビル・メドレーとボビー・ハットフィールドは、もともとパラモアズというグループのメンバーでしたが、徐々にデュオとしての活動を始め、1962年にライチャス・ブラザーズとしての活動を開始しました。彼らの名前は、ある黒人聴衆が彼らの歌を聴いたとき、「正しいソウルがある」と称賛したことから付けられました。1963年にデビューし、その翌年にはフィル・スペクターのフィレス・レコードに移籍。1964年にリリースした「ふられた気持（You've Lost That Lovin' Feelin'）」が全米1位を獲得し、一躍有名になります。

さらに、「アンチェインド・メロディ（Unchained Melody）」もヒットし、1965年には全米4位に到達しました。この曲は、後に映画『ゴースト/ニューヨークの幻|ゴースト_ニューヨークの幻』のテーマ曲として使用され、再び人気が復活しました。ライチャス・ブラザーズは、1966年にヴァーヴ・レコードに移籍し、「ソウル・アンド・インスピレーション（Soul And Inspiration）」を全米1位に送り込むなど、引き続き成功を収めました。

解散と再結成

しかし、1970年代に入るとビル・メドレーは独立を選択し、デュオは一時解散状態に。1974年には再結成され、新たなヒット曲「Rock And Roll Heaven」を生み出しましたが、その後は少しずつ第一線を離れていきました。ビル・メドレーはソロ活動やテレビの司会なども手掛ける一方、1987年にはジェニファー・ウォーンズとのデュエットで「(I've Had) The Time Of My Life」をヒットさせました。この曲は映画『ダーティ・ダンシング』で使用され、広く知られるようになりました。

音楽的影響と遺産

ライチャス・ブラザーズの代表曲「ふられた気持」は、1980年にダリル・ホール&ジョン・オーツによってカヴァーされ、幅広い世代に親しまれてきました。また、ビル・メドレーは2003年にロックの殿堂入りを果たし、彼らの音楽は今でも多くの人々によって愛されています。ボビー・ハットフィールドは2003年に亡くなりましたが、彼らの音楽は永遠です。

最近の活動

現在、ライチャス・ブラザーズはビル・メドレーとバッキー・ハードの2人で活動を続けています。新たな世代に向けて、その音楽の魔法を伝え続けているのです。ライチャス・ブラザーズの楽曲は、R&Bやソウル音楽の中でも特別な位置を占めており、彼らの影響を受けたアーティストも多数存在します。音楽史に残る名曲たちを通じて、彼らの功績は今後も語り継がれていくことでしょう。

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