ライフ (カーディガンズのアルバム)

カーディガンズ『ライフ』(1995) - 多彩な展開を見せたセカンドアルバム

カーディガンズの2ndアルバム『ライフ』は、1995年にリリースされ、前作に引き続きトーレ・ヨハンソンがプロデュースを担当しました。このアルバムは、ヨーロッパ、日本、アメリカなど、地域によって収録曲が大きく異なる点が特徴です。

各国のリリースと収録曲の違い

スウェーデン盤/日本初回盤: 全11曲で構成され、「カーニヴァル」で始まり「クロージング・タイム」で終わる構成でした。
ヨーロッパ盤: 「バイクバブルス」「サンデイ・サーカス・ソング」「クロージング・タイム」を除外し、「シック&タイアード」「ライズ&シャイン」「セリア・インサイド」「アフター・オール…」、そしてブラック・サバスのカバー「サバス・ブラッディ・サバス」を追加した13曲入り。
日本盤『ライフ+5』: ヨーロッパ盤で追加された5曲をボーナス・トラックとして加えた再発盤。
アメリカ盤: スウェーデン盤、ヨーロッパ盤とは収録曲・曲順が大幅に異なり、「ハッピー・ミール」がボーナス・トラックとして収録されています。

このように、同じアルバムでありながら、地域によって全く異なる表情を見せるのが『ライフ』の魅力の一つと言えるでしょう。

反響

母国スウェーデンでは、アルバムチャートで初登場20位を記録し、5週連続でトップ50入りを果たしました。特に日本では大きな成功を収め、オリコンチャートで最高13位を記録。その後、ボーナストラックを追加した『ライフ+5』も26位を記録しています。

イギリスでは、全英アルバムチャートに初登場し、最高51位を記録しました。

収録曲 (スウェーデン盤/日本盤)

1. カーニヴァル - "Carnival"
2. ゴードンズ・ガーデンパーティー - "Gordon's Gardenparty"
3. ダディズ・カー - "Daddy's Car"
4. パイクバブルス - "Pikebubbles"
5. トゥモロウ - "Tomorrow"
6. ビューティフル・ワン - "Beautiful One"
7. トラヴェリング・ウィズ・チャーリー - "Travelling with Charley"
8. ファイン - "Fine"
9. サンデイ・サーカス・ソング - "Sunday Circus Song"
10. ヘイ!ゲット・アウト・オブ・マイ・ウェイ - "Hey! Get Out of My Way"
11. クロージング・タイム - "Closing Time"

日本盤『ライフ+5』ボーナス・トラック

1. シック&タイアード - "Sick & Tired"
2. ライズ&シャイン - "Rise & Shine"
3. セリア・インサイド - "Celia Inside"
4. アフター・オール… - "After All…"
5. サバス・ブラッディ・サバス - "Sabbath Bloody Sabbath"

参加ミュージシャン

ニーナ・パーション - ボーカル
ピーター・スヴェンソン - ギター
ラッセ・ヨハンソン - キーボード、ギター
マグナス・スヴェニングソン - ベース
* ベングド・ラガーバーグ - ドラムス、パーカッション

また、楽曲によって、トランペット、ヴァイオリン、フルート、チューバ、ホイッスル、サクソフォーン、トロンボーン、チェロなどの楽器が使用され、楽曲に彩りを与えています。

『ライフ』は、カーディガンズの音楽的な幅広さを示すとともに、各地域での音楽市場の違いを反映した興味深い作品と言えるでしょう。

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