ライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院

公益財団法人ライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院

公益財団法人ライフ・エクステンション研究所附属永寿総合病院は、東京都台東区に位置する医療機関で、一般的には永寿総合病院として知られています。この病院は、内科、外科、産科、婦人科、小児科といった多様な診療科を有し、特に生活習慣病検診の先駆者としても知られています。病院の理念は「活動年齢の延長」であり、地域の健康維持を目指しています。この病院は、台東区内で唯一の中核病院で、地域医療の重要な役割を担っています。

沿革

永寿病院は、医師の倉内喜久雄によって設立構想が練られました。倉内は、高齢医学の発展と普及を目的とし、多くの支援者を募りました。これにより、1956年2月11日に社団法人ライフ・エクステンション倶楽部付属永寿病院として開院しました。初期の病床数は160床で、内科、外科、産婦人科を中心に診療が開始されました。病院名の「永寿」は、長寿を意味し、地域の人々に健康を提供する意義を込めています。

開院当初は、慶応義塾大学の医学部と連携し、医師層を充実させることに努め、また、複式簿記を導入して財務管理を徹底しました。1959年には整形外科を新設し、1965年には総合病院としての許可を得て、現在の名称に改称されました。

その後も施設の拡張や診療科の増設が進み、1981年には新館が建設され、2002年には新たに現在地に移転しました。その際、400床を有する新しい施設として地域医療をさらに強化しました。

診療科と医療サービス

永寿総合病院では、内科系、外科系の各種診療科を設けており、総合内科や神経内科、循環器内科、消化器内科などが充実しています。また、外科系には脳神経外科や整形外科、眼科、耳鼻咽喉科などの専門医が在籍し、各種手術や治療を行っています。さらに、産婦人科、小児科といった特化した診療も行い、地域住民の様々な健康ニーズに対応しています。2020年には、新型コロナウイルスの影響を受け、院内感染が発生しましたが、その際にも多くの医療従事者が尽力し、地域医療の維持に努めました。

地域医療への貢献

永寿総合病院は、地域における救急医療やリハビリテーション、メンタルケアなど多岐にわたる医療機能を担い、地域医療の中心的な役割を果たしています。また、生活保護法や原子爆弾被害者医療指定医療機関としても指定され、特に弱者への医療サービスにも力を入れています。

病院アクセスも良好で、上野駅から徒歩圏内に位置し、都営バスも利用可能です。これにより、地域住民が安心して受診できる環境を整えています。リハビリやメンタルケア、緩和ケアにいたるまで、幅広い医療サービスを提供し、地域の健康を支える大切な存在として根付いています。

また、現在ではCOVID-19の影響を鑑み、入院患者や医療従事者への感染管理が常に見直されており、最新の医療環境を維持する努力が続けられています。地域医療を支える「永寿総合病院」の役割は今後も重要であり、さまざまな取り組みを通じて健康的な社会づくりに貢献し続けるでしょう。

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