ライブジャム2005

ライブジャム2005

『ライブジャム2005』は、NHKが制作した特別番組で、2005年1月10日の成人の日に生放送されました。本番組の副題は『大集合　ニッポンの若き挑戦者たち』で、若手アーチストやタレントが集まる盛大なイベントとなりました。なお、同名の「旭川ライブジャム」とは無関係です。

番組の背景

このイベントは、1956年から続いた『NHK青年の主張全国コンクール』と『NHK青春メッセージ』の50周年を記念する形で開始されました。これをきっかけに従来の論文発表形式を廃止し、ライブパフォーマンスに特化した内容に変更されました。これが次世代型の新たなイベントとして生まれ変わったのです。

出演者と構成

この番組には、同世代の若者たちから支持を受ける人気アーチストやタレントが招かれ、彼らのステージパフォーマンスが披露されました。司会はNHKアナウンサーの高市佳明をはじめ、タレントのベッキー、お笑いコンビのダイノジが務めました。これまでの「青春メッセージ」ではラジオ中継も行われていましたが、今回はテレビのみでの放送に変更されました。

また、パフォーマンスの合間にはVTR出演として、プロゴルファーの横峯さくらやフィギュアスケート選手の安藤美姫なども登場しました。

事件と影響

2004年度はNHKの不祥事や番組改変の影響で、期待されていた視聴率や興行的な盛り上がりが今一つ足りませんでした。その結果、ダイノジの司会者二人が生放送中に言い争いを見せるなどのハプニングも発生しました。これを受けて、当年度のNHK会長であった海老沢勝二が辞任し、橋本元一が後任に就任しました。橋本のもとでNHKは抜本的な改革を進めることになり、2005年度はイベントの開催が中止されることとなりました。

成人の日の特番の変化

『ライブジャム2005』の後、成人の日に行われる大型生放送特番は終了し、NHKホールからも撤退しました。その後の2006年度には、『爆笑オンエアバトル成人の日スペシャル』という特別番組が放送され、年ごとに多彩な特番が編成されるようになりましたが、その多くは新成人以外を対象とした内容が中心でした。

司会者のその後

高市佳明はこの年の春に青森局へ異動し、その後再び東京アナウンス室に戻りました。一方、出演したアーチストの中には、ロードオブメジャーが2007年に解散するなどの動きも見られました。2010年には、音楽ドキュメンタリー番組『みんな、20歳だった。』が放送されるなど、この場面を受けた新たな試みが続けられています。

『ライブジャム2005』は、若者たちの挑戦と才能を称賛するイベントとして位置づけられ、会場には未来に向けた希望が溢れていました。

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