ラインス・プリーバス

ラインス・プリーバス

ラインス・プリーバス（Reinhold Richard "Reince" Priebus）は、1972年3月18日にアメリカのニュージャージー州ドーバーで生まれた政治家および弁護士です。彼は共和党に所属し、2011年から2017年にかけて共和党全国委員長を務め、さらにドナルド・トランプ政権では大統領首席補佐官として重要な役割を果たしました。

来歴

プリーバスは、ドイツとギリシャの血を引く家庭で成長し、幼少期をニュージャージー州ネットコングで過ごした後、7歳の時にウィスコンシン州グリーンベイに移住しました。彼は高校生の時から政治に興味を持ち、よくボランティア活動に参加していました。1990年にはウィスコンシン州のトレンパー高校を卒業し、その後ウィスコンシン大学ホワイトウォーター校で英語と政治学を学び、1994年に学士号を取得しました。

大学卒業後、プリーバスはウィスコンシン州議会で立法事務員としての経験を積み、その後、マイアミ大学のロースクールにて法学を学びました。1998年に法務博士号を取得し、ウィスコンシン州に戻り弁護士として活動を始めました。彼はミルウォーキーの法律事務所で企業訴訟を専門とし、さらに2004年には共和党のウィスコンシン州委員長に就任しました。

プリーバスは2007年、38歳という若さで共和党のウィスコンシン州委員会の委員長に選出され、2009年にはマイケル・スティールが党の全国委員長を務める際に彼の顧問弁護士となり、重要な位置を占めました。彼は資金調達や指導力において一定の評価を受け、2011年には共和党全国委員長に選出され、政権運営に大きな影響を与えることとなります。

大統領首席補佐官として

2016年11月、プリーバスはドナルド・トランプにより新政権の大統領首席補佐官に指名され、2017年1月20日に正式に就任しました。しかし、トランプ政権内では彼が批判の的となり、複数の報道ではその立場が脅かされていることが示唆されていました。2017年7月28日にはトランプ大統領によって更迭され、後任にはケリー国土安全保障省長官が起用されました。

首席補佐官を辞任した後、プリーバスは2017年10月に再び「マイケル・ベスト&フリードリッヒ LLP法律事務所」に戻ることを発表しました。

人物像

彼の政治的信念は保守的であり、妊娠中絶や同性結婚に反対する立場を取っています。尊敬する政治家としてはロナルド・レーガンとエイブラハム・リンカーンを挙げており、両者を英雄視しています。また、草の根的な保守運動であるティーパーティー運動に共感を抱いていることでも知られています。しかし、ワシントンポストの作家によると、彼は「人物が小さく、印象が薄い」と評されることもあります。

家族

プライベートでは、1999年に高校時代の恋人リサと結婚し、長男ジャックと長女グレースという二人の子供がいます。彼の家庭生活や個人的な価値観が、彼の政治活動にどのように影響を与えているかについても興味深い点が多いです。

もう一度検索