ラウル・アルベルト・フロレンティン・アントラ

ラウル・アルベルト・フロレンティン・アントラ

ラウル・アルベルト・フロレンティン・アントラ（1965年11月20日生まれ）は、パラグアイの外交官であり、現在は駐日大使として活躍しています。彼は、母国語であるスペイン語をはじめ、ドイツ語と併せて英語やフランス語にも通じています。アスンシオンの出身で、既婚者であり二人の子どもを持っています。2017年の10月にパラグアイ上院から駐日大使として指名され、2018年2月に正式に信任状を捧呈しました。

経歴

フロレンティンは、ドイツ連邦共和国、ハンブルクのヴィルヘルム＝ギムナジウムや、ベルギーの国際ドイツ学校ブリュッセル校で教育を受けました。その後、アウクスブルク大学で経済学を専攻し、経済学士号を取得しました。特に経営学やマーケティング学、経済社会学に力を入れ、ドイツの大手企業シーメンスでのインターンシップを通じて実務経験も得ました。

フロレンティンの外交キャリアは、1995年から1999年まで在ドイツパラグアイ大使館で一等書記官として始まりました。ここでは、対外広報に携わり、次の任務へとつながりました。その後、1999年から2000年にかけては在アメリカ合衆国パラグアイ大使館で参事官を務め、アメリカの国会や国際開発金融機関との関係構築に努めました。

2000年から2002年にかけては、再びドイツの大使館で参事官として政治、経済、商務を担当しました。2002年から2004年までの間はパラグアイ本省でヨーロッパ局長として活動し、さまざまな政策や外交戦略に取り組みました。さらに、2004年から2009年までは、スイスのパラグアイ大使館で公使参事官として商務部門に焦点を当て、その後の2009年から2013年の間、在ドイツ大使としての任務に就きました。この期間中には、ドイツ連邦共和国功労勲章を受賞しています。

2014年、フロレンティンは商工省の投資輸出促進局（REDIEX）の局長に就任し、同年12月からは本省勤務の無任所大使及び儀式儀礼局長としての役割を果たしました。

2017年に駐日大使としての指名を受け、2018年に日本の皇居での信任状の捧呈によって正式に職務に就きました。この重要な任務において、日本とパラグアイの関係をさらに深めるために尽力しています。彼の任期中、中国とアメリカ合衆国との貿易摩擦や、その他の国際的な問題において重要な役割を果たすと同時に、経済的な交流を推進しています。

2019年10月、フロレンティンは皇居で行われた天皇の即位礼正殿の儀にも参列し、国際的な交流や文化的なつながりを強化する場においても積極的に活動しています。彼の経歴は、国際的な視野を持ち、外交における多様な経験を積んできたことを示しています。フロレンティンは、パラグアイの代表として、日本との絆をより一層強めるべく日々努力しています。

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